「SEOツール」で検索すると、たくさんのツールの比較一覧の記事が表示されて、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまったことはないでしょうか。
初心者にとって本当に必要なのは、おすすめ一覧ではなく「自分に合ったツールの選び方」です。合わないツールに高額な料金を払い続けたり、反対に無料にこだわって競合との差が広がることもあるでしょう。
この記事では、SEOツールの種類を5つに整理した上で、自分に合ったツールを選ぶ方法をまとめています。
SEO記事の検索結果の順位でお悩みの方は小林洋行コミュニケーションズにご相談ください。

SEOツールは主に5種類に分かれる

SEOツールとは、検索エンジンで自社サイトの表示順位を上げるために必要なデータを収集し、分析するソフトウェアの総称です。主にキーワード調査、順位チェック、サイト監査、被リンク分析、統合型の5種類に分かれます。
SEOツール選びで迷う人のなかには、ツール名から調べ始める方もいますが、ツールにはそれぞれ役割があります。まずは5つの種類を押さえておくと、その後のツール選びがスムーズに進みます。
なお、2026年現在はGoogleの検索結果に表示されるAI Overviewsの普及に伴い、「AIに自社サイトが引用されているか」を可視化するツールが新たに登場しています。Semrush(セムラッシュ)の「AI Visibility」機能やAhrefs(エイチレフス)の「AI検出器」がその例です。今すぐ導入する必要はありませんが、今後のツール選びでは知っておくとよいでしょう。
①キーワード調査ツール
検索ボリューム(キーワードの月間検索回数)や関連キーワードを調べるためのツールです。「どんなキーワードで記事を書けばアクセスが集まるか」を判断する際に使います。
代表的なツールとしては、Googleキーワードプランナー、ラッコキーワード、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)などがあり、無料から使えるものもあります。
記事のテーマ探しやユーザーの検索意図の把握に活用でき、コンテンツSEOの開始時に使えます。
(料金は2026年5月現在)
| ツール名 | 無料プラン・トライアル | 月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Googleキーワードプランナー | 無料 | 無料 | Google検索の検索ボリュームや関連キーワードを調査できる |
| Googleトレンド | 無料 | 無料 | キーワードの流行や季節変動を確認できる |
| ラッコキーワード | 無料あり | 1,320円~(※) | サジェストキーワードや関連語を取得できる |
| Ubersuggest(ウーバーサジェスト) | 無料あり | 4,599円~ | 検索ボリューム・難易度などが確認できる |
(※)月払いのエントリープランの金額
②検索順位チェックツール
特定のキーワードで自社サイトが検索結果の何位に表示されているかを追跡するツールです。
代表例はGRCやRank Trackerで、SEO施策を実施した後の効果測定に使います。
「記事を公開した後、どのくらい順位が上下しているのか」という悩みを持つ方には、まず導入を検討すべきツールです。
(料金は2026年5月現在)
| ツール名 | 無料プラン・トライアル | 月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Search Console | 無料 | 無料 | 実際に自社サイトがGoogle検索で表示された順位やクリック数を確認できる |
| GRC | 無料版あり | 495円~ | 特定キーワードの検索順位を日次で追跡できる定番の順位チェックツール |
| BULL | 無料トライアル | 1,150円(※1) | クラウド型の順位チェックツールのため、PCの起動が不要で順位取得できる |
| Rank Tracker | 無料版あり | 約2,000円(※2) | Windows・Macに対応し検索順位だけでなくレポート機能も搭載 |
(※1)契約期間は1年、年額13,800円を12ヶ月で割って算出
(※2)年額23,999円を12ヶ月で割って算出
③サイト監査ツール
サイト内部の技術的な問題を検出するテクニカルSEOに関するツールです。クロールエラー、ページ表示速度の遅延、構造化データの不備など、検索エンジンがサイトを正しく評価できない原因を特定できます。
Google Search Console(無料)がこのツールの代表格です。また、Microsoftが提供するClarity(クラリティ)は画面上のユーザーの動きを把握できるヒートマップ機能が利用できます。
(料金は2026年5月現在)
| ツール名 | 無料プラン・トライアル | 月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Search Console | 無料 | 無料 | クロールエラー、インデックス状況、検索パフォーマンスを確認できる |
| Analytics | 無料 | 無料 | 自社サイトの訪問者の流入経路、閲覧ページ、滞在時間を確認できる |
| PageSpeed Insights | 無料 | 無料 | ページ表示速度や改善点を分析できるGoogleのツール |
| Microsoft Clarity | 無料 | 無料 | 無料のヒートマップツールでユーザーの行動やクリックを可視化できる |
| Screaming Frog SEO Spider | 無料版あり | 約3,487円(※) | サイト内部をクロールし、リンク切れを検出でき無料版は500URLまで対応 |
(※)年額279米ドルを12ヶ月で割って日本円1ドル150円で算出
④被リンク分析ツール
自社サイトや競合サイトに対して、外部サイトからどのようなリンクが設置されているかを調査するツールです。
AhrefsやMoz(モズ)が代表的で、被リンクの質と量を把握し、リンク獲得戦略を立てる際に使います。
被リンクは検索エンジンがサイトの信頼性を評価する指標の一つであり、競合が強いジャンルで上位表示を目指す段階で必要になるツールです。
(料金は2026年5月現在)
| ツール名 | 無料プラン・トライアル | 月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Search Console | 無料 | 無料 | 自社サイトの被リンクを簡易的に確認できる |
| Majestic | 無料トライアルあり | 約7,490円(※1) | 過去データを使った被リンク分析ができ相互リンクも確認できる |
| Moz | 無料あり | 約14,850円~(※2) | 被リンクやドメイン評価を分析できる |
| Ahrefs | 一部機能が無料 | 19,900円~ | 被リンク分析・競合調査の分析に強い |
| Semrush | 無料トライアルあり | 約23,092円~(※3) | 被リンクの質や競合比較を総合的に分析できる |
| ミエルカSEO | 無料あり | 150,000円~ | 被リンク分析に加えて、競合比較・検索意図分析・コンテンツ改善提案まで対応 |
(※1)Majestic LITE 49.99米ドルを日本円1ドル150円で算出
(※2)Moz Pro スタンダード 99米ドルを日本円1ドル150円で算出
(※3)Semrush SEOクラシック Pro 139.95米ドルを日本円1ドル150円で算出
⑤統合型(オールインワン)ツール
キーワード調査、順位チェック、被リンク分析、サイト監査など、複数の機能をワンプラットフォームで提供するツールで、Moz、ミエルカSEOやAhrefsなどが該当します。
1つのツールでSEO施策全体を管理できるため効率よく分析できますが、料金も高くなります。
(料金は2026年5月現在)
| ツール名 | 無料プラン・トライアル | 月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Moz | 無料あり | 約14,850円~(※1) | キーワード分析・被リンク分析・順位チェックを統合的に利用できる |
| Ahrefs | 一部機能が無料 | 19,900円~ | 被リンク分析・順位チェック・サイト監査など総合的に対応 |
| Semrush | 無料トライアルあり | 約23,092円~(※2) | キーワード調査・競合分析・順位確認・広告分析まで幅広く対応 |
| ミエルカSEO | 無料あり | 150,000円~ | キーワード分析・競合分析・順位計測・コンテンツ制作支援・AI検索の分析までできる国産ツール |
(※1)Moz Pro スタンダード 99米ドルを日本円1ドル150円で算出
(※2)Semrush SEOクラシック Pro 139.95米ドルを日本円1ドル150円で算出
SEOツールの選び方3つのポイント

SEOツールは、以下のポイントで決めると失敗しにくくなるでしょう。
- 何を改善したいか
- 無料ツールで始めて有料へ移行
- 料金の変動も確認
「おすすめツール一覧」からなんとなく良さそうなものを選ぶのではなく、自分の目的から逆算して選ぶことでツール選びの精度は大きく変わります。
この選び方は、企業のWeb担当の方でも、個人でサイトを運営している方でも、同様に使えます。
1.「何を改善したいか」で決める
ツールを選ぶ前に、「自分が今、何に困っているか」を整理するのが最初のポイントです。
改善したい項目ごとに、必要なツールは異なります。
| 改善したいこと | 必要なツール |
|---|---|
| 記事のテーマが見つからない、キーワードを探したい | キーワード調査ツール |
| 記事を公開した後、順位が上がっているのか知りたい | 検索順位チェックツール |
| サイトの表示速度やエラーが気になる | サイト監査ツール |
| 競合サイトの被リンクを分析したい | 被リンク分析ツール |
| 上記の複数が該当する、またはSEO全体を一元管理したい | 統合型(オールインワン)ツール |
ツール選びで遠回りする人の多くは、目的を絞らずに多機能なツールを契約して、結局使いこなせずに解約するケースがあります。目的を1つに絞ることが、最も大切です。
2.無料ツールで始めて成果が出たら有料へ移行する
初心者が最初から月額1万円以上のツールを契約する必要はありません。Search Console(無料)とラッコキーワード(無料枠)の組み合わせで、基本的なSEO対策は始められます。
有料ツールに切り替える際の判断基準は以下です。
- 無料枠の制限で業務に支障が出ている
- 競合サイトの分析が必要になった
- 月間の記事制作本数が5~10本以上になった
おすすめは、まずSearch Consoleと、ラッコキーワード無料プランで開始し、次にラッコキーワード有料プランを利用し、必要に応じて有料ツールの導入を検討する流れです。有料ツールの利用で、時間短縮につながったり分析の精度を高めたりできます。
3.料金の変動がありそうか確認する
有料SEOツールのなかには海外サービスも多く、想定より運用コストが高くなる場合があります。
例えば、Semrushは米ドル決済のため、為替変動の影響を受けます。また、機能によってはアドオン形式になっており、追加すると月額料金が増加します。
特に個人運営や小規模サイトでは、ツールの料金で利益を圧迫するケースもあるため、導入前に「本当に必要な機能か」をよく確認してください。
目的別に選ぶ初心者におすすめのSEOツール
ここでは、初心者に「まずはこのツールから」という選択肢を厳選して紹介します。大量のツール一覧ではなく、初心者が迷わずに選べることを優先して説明します。
最初に必ず導入すべき無料ツールはSearch Console・Analytics
最初にSearch ConsoleとAnalyticsを導入してください。どちらもGoogleが無料で提供しており、SEO対策の土台になるデータを得られます。
Search Consoleは、自社サイトがGoogle検索でどのキーワードに表示され、どのくらいクリックされているかを確認できます。Googleの公式発表でも、Search Consoleの導入を推奨しています(※)。
Analyticsは、サイトに訪れたユーザーの行動を分析するツールです。どのページがよく読まれているか、を把握できコンテンツ改善につながります。
(※)出典:Google検索セントラル「Google公式SEOスターターガイド」
キーワード調査を始めたいならラッコキーワード
ラッコキーワードは、キーワードを調査できるツールです。無料プランでも調査が可能ですが、有料プランにすると、利用回数の上限が上がったり、より精度の高い調査が可能になります。
なお、「サジェストキーワード」と「関連キーワード」は混同されやすいですが、それぞれ意味が異なります。その違いは以下の通りです。
| 項目 | サジェストキーワード | 関連キーワード |
|---|---|---|
| 意味 | 検索途中に表示される検索候補 | そのテーマと一緒によく検索される言葉 |
| 表示場所 | Google検索窓の下 | Google検索結果の下部 |
| SEOでの活用 | 「何を書くか」を決めるヒント | 「どのくらい深く書くか」を決めるヒント |
検索順位の変動を追いたいならGRC
GRCは、登録したキーワードの検索順位を毎日取得できる国産ツールです。無料版もありますが、項目数の制限があります。
順位推移をグラフで確認でき、「どの記事が伸びているか」を視覚的に把握できます。
競合サイトを本格的に分析したいならAhrefs
Ahrefs(エイチレフス)は、被リンク分析で大規模なデータベースを持つSEOツールです。
競合サイトを分析することで、そのサイトのドメインパワーや、どんなキーワードで流入を集めているのか、どの記事が上位表示されているのか、どのような被リンクを獲得しているのかを把握できます。
Ahrefsのより詳しい使い方は「Ahrefsの使い方を解説!競合調査からSEO成果につなげる手順」をご覧ください。
SEOツール選びで知っておくべき注意点
GoogleにおけるAIの普及により、検索順位だけでなく「AIに引用されるか」もSEO成果の指標になりつつあります。これを知っておくことで将来のSEOツール選びや変更の判断に役立ちます。
AI検索の普及で「検索順位」以外も重要
現在、GoogleはAI Overviews(AIによる概要)を日本でも本格展開しています。
この機能により、ユーザーが検索結果のウェブサイトを閲覧せずに情報を得る「ゼロクリック検索」が増加傾向にあります。
こうした変化に対応するため、ミエルカSEOやAhrefs、SemrushなどでAI検索での分析機能を搭載しているツールもあります。
ただし、初心者の段階では、SEOを理解するのが先で、Search Consoleで自社サイトの検索クエリ、表示回数とCTR(クリック率)などを確認するだけで十分でしょう。
SEOツールは導入しただけでは成果は出ない
ツールはあくまでデータを収集・分析するための手段です。そのデータをもとに記事を改善しなければ、たとえ高機能なツールを導入しても成果にはつながりません。
検索順位を確認しながら、自社サイトや記事の修正を継続して行うことで、少しずつSEO効果につながることを覚えておきましょう。
SEOツールの選び方でよくある質問
ここからは、SEOツールの選び方でよくある質問をまとめて紹介します。
無料ツールだけでSEO対策はできますか?
小規模サイトで、かつ競合が少ないジャンルであれば、Search ConsoleとAnalytics、ラッコキーワード(無料枠)の組み合わせで基本的なSEO対策は始められます。
ただし、競合が多いジャンルや、月5本以上の記事を継続的に制作する場合は、キーワードの検索ボリューム確認や競合分析で有料ツールのほうが効率が上がります。
SEOツールは複数導入した方がいいですか?
最初から複数の高額ツールを契約する必要はありません。SEO初心者の場合は、Search Consoleやラッコキーワードの無料プランから始めるとよいでしょう。
その後は「何を改善したいのか」を基準に必要なツールを増やしていくのがおすすめです。
AI Overviewsが普及してもSEOツールは必要ですか?
AI検索やAI Overviewsの普及でSEOの環境は変化していますが、キーワード調査や競合分析、順位確認の重要性は依然として高いです。
AI OverviewsでもGoogleが評価しているWebページを参考・引用しています。そのため、引き続き検索意図に合った高品質なコンテンツを作ることは重要です。
まとめ
SEOツール選びでは、「何を改善したいか」を明確にして、それにあわせてツールを検討しましょう。
最初から有料ツールに手を出さず、無料ツールで始めて段階的に移行することをおすすめします。Search Consoleとラッコキーワードの無料プランの組み合わせで、SEO対策の基礎は十分にカバーできます。
なお、海外のSEOツールを使う場合には為替によって日本円での料金が変動することがあります。また、料金改定が行われることも多く、最新の料金はそれぞれの公式サイトで確認しましょう。
SEO記事の検索結果の順位でお悩みの方は小林洋行コミュニケーションズにご相談ください。


