Webマガジン 第202号  

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<WebマガジンSignalNow> 2021年7月15日・第202号
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(1)2分で読める防災コラム 第148回
   日本各地の豪雨・雷雨災害について
(2)6月の地震活動
(3)6月の地殻変動

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(1)2分で読める防災コラム 第148回
   日本各地の豪雨・雷雨災害について
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日本各地で豪雨・雷雨災害が発生し、今も続いています。
被災された皆様には、心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。

今号は、急遽予定を変更しまして、この特集となります。

当Webマガジンの5月号(2021年5月15日・第200号)で、「線状降水帯 注意情報」を取
り上げ、「6月から運用を開始」とお伝えしていました。

<参考:Webマガジン5月号>
https://www.kobayashiyoko-com.jp/sn/info_web200.html

6月29日未明に、沖縄本島で「線状降水帯」が発生し、気象庁は運用開始後初となる「顕
著な大雨に関する情報」を発表しました。

沖縄気象台によりますと、名護市では1時間の降水量が73.5ミリを記録し、6月の「観測
史上」最大を更新しました。

粟国村でも、午前1時から4時までの3時間降水量が155.5ミリと「50年に1度」という
豪雨となりました。

7月に入ると、日本各地で大雨・豪雨・雷雨が発生し、各地に警戒情報、警報、避難指示
等が発令されました。

1.静岡県熱海市で土石流発生

熱海市では、わずか2日間で1か月分の雨量を記録し、7月3日(土)午前10時半頃に土石
流が発生し、死者11人、行方不明者17人(14日現在)という大惨事となってしまいました。

行方不明者17人は、7月14日になっても見つからず、現場は依然として大量の土砂でぬか
るみ、厳しい状況での捜索が続いています。

被害を受けた建物も130棟以上にのぼり、生活インフラの早期復旧も見込めない状況です。

静岡県の調査によると、川の上流部にあった盛り土に、降り続いた雨が浸透して崩壊し、
土石流の原因となったとのことです。

2.山陰で線状降水帯が発生し、中国地方で記録的大雨

7月7日、島根県・鳥取県で「線状降水帯」が発生し、「顕著な大雨に関する情報」が発表
され、鳥取県吉成南町では、警戒レベル5「緊急安全確保」(命の危険、正に安全確保)が
発令されました。

島根県でも、48時間の雨量が倉吉市で388.5ミリ、青谷で318ミリと「統計史上」最多と
なり、川の水が溢れるなど、床上浸水・床下浸水が多発しました。

鳥取県では、土砂崩れも発生し、広島県三原でも川の水が溢れ、住宅などが冠水し、兵庫
県・岡山県にも「土砂災害警戒情報」が発表されました。

7月8日午前8時半には、山口県岩国市で1時間に100ミリを超える雨が降り、「記録的短
時間大雨情報」が発表されました。

山口県周南市では、局地的大雨で道路が冠水し、住宅などの浸水被害となりました。

広島県でも7月8日の時点で、住宅などの一部損壊、床上・床下浸水が、130棟にのぼりま
した。

7月12日(月)には広島県三次市で、川の水が溢れて道路が冠水し、通行不能となりました。

同じく12日、島根県雲南市全域で警戒レベル5「緊急安全確保」(命の危険、正に安全確
保)が発令され、浸水被害が多発しました。

3.九州南部でも大雨被害

九州南部でも、活発な梅雨前線が記録的な大雨をもたらし、7月10日(土)午前3時間に鹿
児島県で「線状降水帯」が確認され、鹿児島県、宮崎県、熊本県に「大雨特別警報」が発
令されました。

鹿児島県さつま町では、24時間で466.5ミリという「1日で平年7月1か月分の雨量を超
える」という「観測史上」最多を記録しました。

宮崎県えびの市では、24時間で351ミリという大雨が降り、道路が一面冠水し、多くの住
宅浸水被害が発生しました。

4.東北地方でも土砂災害警戒情報

梅雨前線が長期滞在し続ける影響で、東北地方にも大雨が降り、各地で被害が出たほか、
13日には岩手県・山形県にも「土砂災害警戒情報」が発表されました。

秋田県などでも、大雨による田畑の冠水など、さまざまな被害が出ています。

5.関東でも天気急変

7月11日(日)には、関東の広い範囲で大気が不安定となり、落雷によって、1都5県の合
計1万1,550戸の停電が発生し、東京の新橋駅が浸水しました。

このような大気が不安定の状態は16日まで続く見込みで、今後も天気急変、土砂災害、増
水、浸水、落雷、竜巻による突風などにも注意が必要とのことです。

ぜひご注意いただければと思います。

by Hirono

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(2)6月の地震活動について
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全国で震度3以上を観測した地震の回数は11回で、このうち、最大震度4以上を観測した
地震は2回でした。

日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は76回でした。

気象庁 21.7.8
http://www.jma.go.jp/jma/press/2107/08a/2106jishin.html

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(3)6月の地殻変動
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東北地方を中心に、2011年東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。

2020年夏頃から紀伊半島西部・四国東部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地
殻変動は、最近は鈍化しているように見えます。この変動は、紀伊水道周辺のプレート境
界深部における長期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。

2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動を観測しています。この変
動は、四国中部周辺のプレート境界深部における長期的ゆっくりすべりに起因するものと
推定しています。

2020年夏頃から九州南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、最近
は鈍化しているように見えます。この変動は、日向灘南部のプレート境界深部における長
期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。

5月下旬から6月にかけて与那国島近海で発生した地震活動(最大地震 5月27日、5月28
日 M4.9)に伴い、与那国島の「与那国B」で、南南東方向に1cm程度の小さな地殻変動が
観測されました。

硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」で隆起が、「硫黄島2」で南向きの変動が継
続しています。

桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む「垂水」-「隼人」の基線で2021年1月上旬から、
わずかな伸びが見られます。

国土地理院 21.7.8
https://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2021-goudou0708.html

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第1位 6月19日 愛媛県南予で最大震度4の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/4374130715952911
第2位 南海トラフのスロー地震震源域近傍に高圧の間隙水帯を確認
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/4369141596451823/
第3位 鹿児島 諏訪之瀬島で爆発的噴火 噴火警戒レベル「3」に
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/4385416504824332/

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