メールマガジン 第79号  

⇒2015年1月27日・第78号      ⇒2015年1月09日・第77号      ⇒最新 一覧

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
<メールマガジンSignalNow> 2015年02月11日・第79号
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
―――――――――― SignalNow 公式SNS ―――――――――――
Facebook https://www.facebook.com/SignalNow
     https://www.facebook.com/SignalNowEEW
Twitter  https://twitter.com/ka23japan
Google+  https://plus.google.com/u/0/b/102808364357144536789/

■■□―――――――――― INDEX ――――――――――□■■
(1)2月6日10時25分頃、徳島県南部で震度5強
(2)第27回 火山防災ついて考える<Part2>
(3)南海トラフ地震の「先駆け」となった西日本の直下型地震
(4)南海トラフの微小地震活動によって励起された地球の常時振動
(5)東北沖のプレート、震災前の状態に回復? 筑波大発表
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
(1)2月6日10時25分頃、徳島南部で震度5強
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
2月6日10時25分頃、最大震度5強を観測する地震がありました。震源地は
徳島県南部で、震源の深さは約10km、地震の規模はM5.0と推定されます。
気象庁はこの地震を東西方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型としています。

気象庁2015.02.06
http://www.jma.go.jp/jma/press/1502/06a/201502061140.html

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
(2)第27回 火山防災について考える<Part2>
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
前号に引き続き、「火山防災について考える」のPart2です。

火山噴火を100年単位で考えると、噴出物が数億立方メートル以上に達する
ような大噴火が、各世紀に4回以上起こってきました。

ところが、20世紀は、1914年の桜島の大正噴火、1929年の北海道駒ケ岳噴
火の2回のみで、そのほかは比較的小規模な噴火で済んだ、静かな世紀だっ
たのです。
その分、21世紀中に、5~6回の巨大噴火が起こる可能性があると考えら
れています。

2000年に起きた有珠山の噴火では、直前予知が成功し、噴火前に1万6000
人の住民が事前に避難でき、1人の怪我人も出さずに済みました。

これは、過去7回の噴火経験から、有感地震の発生後、数十時間から1週間
程度の間に噴火が発生することが知られていたからでした。

このため、2000年3月27日から有珠山直下で地震活動が高まった際に、疑
う余地なく噴火が予想でき、住民への緊急避難を勧告し、無事に済んだので
す。

ただし、この時の噴火予知は、あくまでも過去の経験に基づいて判断したも
ので、地下のマグマの動きを捉えて、噴火予知をしたわけではありません。

2009年2月2日の浅間山の噴火は、ごく小規模だったものの、噴煙が北風に
流されたため、東京都内にも火山灰が降ったことで知られています。

この時、気象庁は、傾斜観測と地震観測に基づいて、マグマが火口に近づい
ていることを探知し、噴火の13時間前に噴火警報を発令することができま
した。
気象庁が、実際のマグマの動きを捉えて、噴火を予知することに成功したの
です。

2011年2月以降の霧島新燃岳の噴火では、1月26日、27日に起きた最初の
激しい爆発的な噴火を予知できませんでした。
後から詳しく調べても、明瞭な前兆現象が見当たらないのだそうです。

2014年9月27日の御嶽山噴火では、死者57名、行方不明者6名に上り、
1926年の十勝岳火山災害(144名の犠牲者)に次ぐ、戦後最悪の火山災害と
なりました。

ただし、噴出物量は50万トン程度と、火山噴火としては小規模で、火口か
ら飛散した大きな噴石も1.5kmの範囲内と、爆発力も大きくありませんで
した。
しかし、週末の晴天の昼食時で、山頂付近に多くの登山者が集まっていたた
め、大惨事となってしまいました。

2014年9月10日、御嶽山の山頂直下で、1日に50回を超える地震が発生し
ました。
翌日も、地震の回数は増え続け、気象庁は地震が増えていることを関係機関
に伝える「火山解説情報」を出していました。

*気象庁「火山の状況に関する解説情報」
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html

 

翌11日に、地震発生回数が80回に達したものの、12日には数回のレベルに
まで減少したため、「噴火警戒レベル」は「1」の「平常」のまま据え置か
れました。

その後も地震が続いたものの、2007年噴火前に観測されたような地殻変動が
観測されなかったため、「噴火警戒レベル」は「1」のままでした。

そして、9月27日午前11時41分に火山性微動が始まり、45分には山頂の
南東3kmの地点に置かれた傾斜計が、山頂方向へ地盤が盛り上がるような変
化を示した直後、11時52分に突然噴火が始まったのです。

今から考えると、9月10日~11日にかけて、急激に地震が増えた時点で、
「噴火警戒レベル」「2」の火口周辺警報が出されるべきだったという意見
もあるようです。

「噴火警戒レベル」が「2」になっていれば、火口周辺の規制がされますの
で少なくとも、あれほど多くの登山者が火口の近くにいるという事態にはな
りません。

もちろん、結果的に噴火に至らず、空振りになるかもしれません。あまり
「空振り」が多く続くと、そもそもの「噴火警戒レベル」が信用されなく
なってしまうリスクもあります。

そのため、「噴火警戒レベル」は「1」のままで、登山者が自己判断できる
よう、「地震が急激に増えているという情報だけでも伝える方法を考えるべ
き」といった意見もあるようです。
その情報を知ってもなお、火口付近にまで登頂するかどうかは自己責任とい
うことになりますね。

このように、火山噴火の予測は、まだ未成熟な状態で、現状の不確実な情報
をどのように伝えるべきか、という点も未確定な状況です。

火山が今、どういう状態にあり、どういうタイミングで、どのくらいの危険
さを表す情報を、どう的確に発信していくべきか、といった指針作りが望ま
れるところです。

続きは、次号にて。お楽しみに!
by Hirono

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
(3)南海トラフ地震の「先駆け」となった西日本の直下型地震
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
1月3日、日本海岸に近い兵庫県豊岡市・城崎(きのさき)温泉で大規模な
火事があった。19棟、延べ約2700平方メートルが焼けた。
私たち地震学者が城崎温泉の火事と聞いて思い出すものがある。
それは北但馬地震(1925年)と北丹後地震(27年)のことだ。
この2つはマグニチュード(M)がそれぞれ6.8と7.3。直下型地震として
は阪神淡路大震災(M7.3)なみの大きな地震だった。

zakzak2015.01.30
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150130/dms1501300830005-n1.h
tm?view=pc

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
(4)南海トラフの微小地震活動によって励起された地球の常時振動
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
独立行政法人海洋研究開発機構( JAMSTEC )地震津波海域観測研究開発セン
ターの利根川貴志研究員らは、南海トラフ付近に稠密に展開されたハイドロ
フォン(水中の音波を高感度で検知する装置)のデータに地震波干渉法とい
う手法を適用し、音響レーリー波という波動によって沈み込み帯付近の海洋・
地殻が常に振動していることを世界で初めて発見しました。

独立行政法人海洋研究開発機構プレスリリース2015.01.29
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20150129/

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
(5)東北沖のプレート、震災前の状態に回復? 筑波大発表
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
東日本大震災を起こした東北沖の震源域で、岩板(プレート)にかかる力の
状態が、すでに地震前と同じ水準まで回復していることを示唆するデータが
得られた、と筑波大とスイス連邦工科大などの研究チームが発表した。大震
災でエネルギーが解放されたが、予想以上に早くたまっている可能性がある
という。英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに3日、発表した。

朝日新聞2015.02.03
http://www.asahi.com/articles/ASH23436TH23UJHB00R.html

 

□■■―― ~最近のFacebook「いいね!」トップ3~ ―――■■□
第1位 2月6日10時25分頃、徳島県南部で震度5強の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/913457842020233
第2位 東北沖のプレート、震災前の状態に回復?
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/912413105458040
第3位 1月26日7時20分頃、千葉県北東部で震度4の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/907844649248219

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
・。・。・。
♪見守りケロタンからのお知らせ♪
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
・。・。・。
◆“SignalNow mobile for Android”販売中!
SignalNow シリーズで培った技術と実績を基にAndroid(TM)搭載のス
マートフォン向けに開発した高度利用者向け緊急地震速報のアプリです。
2013年3月7日より開始された気象庁の新しい津波電文にも対応し、
津波警報・注意報も通報することができます。
■Google Play Storeからダウンロードできます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.nscjapan.signalnow
----------------------------━━━━★
◆SignalNow ProfessionalのDVD版はAmazonから購入できます!
1年版3,240円(通常9,800円・税込)。
DVD版のお求めはこちらから
http://amzn.to/1b8BhyZ
----------------------------━━━━★
◆新津波電文対応SignalNow Lite、販売中!!
2013年3月7日より開始された気象庁の新しい津波電文にも対応し、
津波警報・注意報も通報することができます。「高度利用者向け緊急
地震速報(予報)」を利用した通報システムです。
http://www.estrat.co.jp/snlite.html
----------------------------━━━━★
◆抗菌・消臭 ハイブリッド光触媒「ギアタイト」
光の力(太陽光・室内光)で、空中噴霧・塗布して効果を発揮。
100倍希釈噴霧用粉末「4g入り」10包セットで8,640円(税込)
http://amzn.to/17slOcS
----------------------------━━━━★
◆リチウムイオン蓄電池〔DENKEEP〕が驚きプライス!
希望小売価格864,000円(税込)を648,000円(税込)で販売中。
電気を安全にKEEPするリチウムイオン蓄電池(1kWh)
http://amzn.to/10AjxrV
・~・~・~・~・~・~・~・発行元・~・~・~・~・~・~・~・
ストラテジー株式会社
〒275-0016 千葉県習志野市津田沼2-3-28 第二川島ビル
http://www.estrat.co.jp/
・~・~・~・~・~・~・~・編 集・~・~・~・~・~・~・~・
株式会社小林洋行コミュニケーションズ SignalNowデスク
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-15-7 小林洋行ビル2号館
http://kobayashiyoko-com.jp/sn/
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
緊急地震速報システムSignalNowシリーズの開発・配信事業は、
エヌ・エス・シー株式会社が行っています。
http://www.nscjapan.co.jp/
緊急地震速報 地震動の予報業務の許可事業者 許可第143号
派遣事業免許 一般労働者派遣事業許可書 般12-09-0047
一般第二種電気通信事業者 A-11-3221
・~・~・~・メールマガジンの配信停止・配信先の変更・~・~・~・
次のアドレスからお手続きをお願いします。
https://www.kobayashiyoko-com.jp/sn/maga/form.php
※配信停止・配信先の変更は、配信リストの更新に数日かかるため、
配信停止後も数回配信されてしまうことがあります。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
このメルマガは、SignalNow シリーズをご利用いただき、メルマガ送信
に同意された皆様にお送りしております。このメルマガは、MSゴシッ
クの等幅フォントで最適にご覧いただけます。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
このメールは送信専用アドレスにてお送りしています。
ご返送いただいても、対応いたしかねますのでご注意ください。
━━━━━━━━━━━━━━━Copyright 2015 Strategy Corporation.

ページのトップへ戻る