メールマガジン 第180号  

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<メールマガジンSignalNow> 2019年9月15日・第180号
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(1)2分で読める防災コラム 第126回
台風15号の災害について
(2)「スロー地震」の分布図作成=大地震の断層破壊止める?
(3)8月の地震活動及び火山活動
(4)8月の地殻変動

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(1)2分で読める防災コラム 第126回
台風15号の災害について
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9月1日は「防災の日」でした。今年も、災害に備える自宅等での
「備蓄」を確認されましたでしょうか。

9月8日から9日かけて「台風15号」による甚大な災害が発生し、
年1回「防災の日」に「備蓄を確認する」重要性を再認識させる事態
となりました。

今号は急遽予定を変更し、関東地方と静岡県を中心に大きな被害をも
たらした「台風15号」についてです。

被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

1.台風の概要について

台風15号は、強い勢力を保ったまま関東地方に上陸し、千葉市中央
区では最大風速35.9メートル、最大瞬間風速57.5メートルの猛烈な
風が吹くなど、各地で観測史上1位の最大風速や最大瞬間風速を観測
しました。

台風による発達した雨雲が広範囲にかかって猛烈な雨を降らせ、関東
地方と静岡県では土砂災害の危険度が高まり、土砂災害警戒情報が
「7都県89市町村」に発表されました。

2.被害状況等について

令和元年「台風第15号」による被害状況(9月10日14時現在)は、
政府発表によると次のとおりです。

死者2人、負傷者61人、建物の全壊2戸、半壊3戸、一部破壊375
戸、床上浸水16戸、床下浸水12戸、停電93.4万戸、断水10万戸、
電話・通信障害多数、道路の被災による通行止め36区間、鉄道の運
休、航空機の欠航など、甚大な被害となりました。

あるいは、千葉県市原市の山倉水上メガソーラー太陽光発電所におい
て、パネル破損及び火災が発生するといった被害もありました。

台風15号の影響により、千葉県などの広範囲で電柱や電線が被害を
受け、復旧までに時間を要しています。

停電は翌日になっても、千葉県を中心に関東地方と静岡県の53万戸
余りで続きました。

東京電力によると、復旧作業を急いでいるものの、33万戸余りについ
ては「全面的な復旧は13日以降」という状況です(9月12日14時現在)。

信号機が機能していない地域では、警察官も立っていないため、交通
整理が行われず、交差点での危険性が心配されています。

ガソリンスタンドにも長蛇の列ができ、車で移動できないと自宅から
給水所まで数キロ離れている地域もあり、ガソリン切れを心配する事
態ともなっています。

断水も、依然として2万9000世帯でしています(9月12日15時現在)。

3.ライフライン被害による「自宅等での備蓄の重要性」について

各地の避難所は、台風が過ぎ去った後には閉鎖してしまいました。

避難所から自宅に帰っても、停電のためエアコンは使えず、断水して
るために水も浴びられず、使えない冷蔵庫に入った食料を食べるしか
なかったそうです。

停電等により、13の金融機関・54店舗が営業休止となり、ATM(コン
ビニ含む)も714か所が休止となりました。

停電となった地域のコンビニエンスストアやスーパー等は、冷蔵・冷
凍庫が使用不能となり、交通機関の運休で従業員も出勤できず、休業
が相次ぎました。

道路の通行止めの影響で物流も停滞し、なんとか営業できた店舗で
も、食料や水が入荷されてもすぐに売り切れてしまう状態で、まった
く足りなかったそうです。

このような状況ですと、唯一頼りにできるのは「自宅等での日頃から
の備蓄」となります。

水や簡易食料の備蓄は少なくとも3日分以上、できれば1週間程度あ
ると安心ですね。

また、飲料水以外に、生活用水も必要になりますので、このような自
然災害発生時には、すぐに「お風呂に水を一杯に溜めておく」癖をつ
けておきたいものです。

食糧としては「缶詰」なら、最近では「肉・魚・豆・果物」など、多
種多様なものが販売されています。

「3年保存できる缶入りパン」といったものもあります。

今回の台風15号でも、ガスの被害はなかったので、お湯が沸かせれ
ば、紅茶のティーバッグがあれば、紅茶とパンぐらいは食べられます。

*ポータブル「カセットボンベ」があれば、なお安心です。

クッキーや栄養補助食品も、一時しのぎになります。

お湯さえ沸かせれば、カップ麺やインスタント・レトルト食品なども
食べられます。

レトルトの「おかゆ」もありますし、常温保存できる「パックされた
ご飯」を備蓄していれば、ご飯とレトルト食品を温めて、カレーや丼
物も食べられます。

インスタントのみそ汁やスープ類もありますし、お湯をかけるだけで
食べられる「フリーズドライ食品」なども各種販売されています。

このような「備蓄食」を、ダメにならない前に食べながら更新してい
く「ローリングストック」が一般化してきました。

乳児用には、2018年に厚生労働省が省令を改正して解禁された「液体
ミルク」があり、常温保存でき、お湯が手に入りにくい時も開封して
そのまま飲ませられ、賞味期限も1年という長期なものも出ています。

いざという時のために、日頃から「自宅等でのローリングストック」
を実践しておきたいものですね。

by Hirono

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(2)「スロー地震」の分布図作成=大地震の断層破壊止める?
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プレート境界がゆっくり滑って起きる「スロー地震」について、京都大
防災研究所などの研究チームが日本海溝周辺の詳細な分布図を初めて作
成しました。

論文は8月23日、米科学誌サイエンス電子版に掲載されました。

研究チームの西川友章・日本学術振興会特別研究員らは、防災科学技術
研究所が運用する日本海溝海底地震津波観測網(S-net)などのデータを使
い、スロー地震多発域の分布図を作成。日本海溝を北部、中部、南部に
区分しました。

その結果、東日本大震災で断層が大きく滑った宮城県沖を含む中部では、
スロー地震の発生があまり多くなかったのに対し、三陸沖などのある北
部と福島沖などの南部では多発しており、大震災でも大きな断層破壊は
ありませんでした。

西川氏は「スロー地震多発域は断層がゆっくり滑ることしかできず、大
地震でも高速の破壊が起きないのではないか」と指摘しています。

将来、大地震が予測される南海トラフでも、陸側と沖合にそれぞれスロー
地震の多発域があるとし、「今回の仮説が正しければ、南海トラフ大地
震でも震源域の断層破壊を妨げる可能性があるのでは」と話しています。

TEAM防災ジャパン 19.8.26
https://bosaijapan.jp/news/【技術・仕組】「スロー地震」の分布図作成=大/

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(3)8月の地震活動及び火山活動
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■地震活動
8月4日の福島県沖の地震(M6.4)により最大震度5弱を観測し、軽傷
者1人の被害がありました。

全国で震度3以上を観測した地震の回数は13回で、このうち、最大震
度4以上を観測した地震は2回でした。

日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は83回でした。

■火山活動
浅間山では、8月7日に山頂火口で小噴火が発生し、今後、山頂火口か
ら概ね4kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があると判断し
たことから、同日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火
山であることに留意)から3(入山規制)へ引き上げました。

その後、火山活動のさらなる活発化は認められず山頂火口から概ね2km
を超える範囲に影響を及ぼす中噴火が発生する可能性は低いと判断し、
8月19日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3から2(火口周
辺規制)へ引き下げました。

気象庁 19.9.9
http://www.jma.go.jp/jma/press/1909/09a/1908jishin.html

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(4)8月の地殻変動
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東日本の広い範囲で、2011年東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見ら
れます。

火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。

2018年春頃から九州北部で、2018年秋頃から四国西部で、それまでの傾
向とは異なる地殻変動が検出されていますが、6月頃から停滞している
ように見えます。

この変動は、日向灘北部及び豊後水道周辺のフィリピン海プレートと陸
のプレートの境界深部における長期的ゆっくりすべり(スロースリップ
現象)によるものと推定されます。

箱根山周辺では、箱根山を挟む基線で2019年3月中旬頃から伸びの傾向
が継続しています。

硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」では隆起、「硫黄島2」は
南向きの変動が継続しています。

国土地理院 19.9.9
https://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2019-goudou0909.html

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第1位 8月7日 浅間山噴火
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第2位 首都直下地震 治療受けられず死亡6500人超可能性
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第3位 「日本海東縁部」短時間で到達する津波に注意
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