メールマガジン 第179号  

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<メールマガジンSignalNow> 2019年8月15日・第179号
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(1)2分で読める防災コラム 第125回
「令和元年8月4日 福島県沖の地震」について
(2)【普及啓発】宮城で震度4、震源は600キロ離れた三重県沖
遠方が揺れる「深発地震」に注意
(3)災害列島 命を守る情報サイト
「日本海東縁部」 短時間で到達する津波に注意
(4)7月の地震活動及び火山活動
(5)7月の地殻変動

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(1)2分で読める防災コラム 第125回
「令和元年8月4日 福島県沖の地震」について
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今号は、今月4日に発生した「震度5弱の福島県沖地震」についてで
す。

1.地震の概況について

8月4日の午後7時23分頃、福島県沖で地震があり、宮城県と福島県
で震度5弱の地震が発生しました。

震度5弱を観測したのは宮城県石巻市、宮城県亘理町、福島県双葉町
です。

気象庁によりますと、震源は福島県沖で、深さは45キロのマグニチュ
ードは6.4でした。

福島県で震度5弱の揺れを観測したのは、平成29年10月の福島県沖
を震源とするマグニチュード5.9の地震以来となります。

宮城県で震度5弱の揺れを観測したのは、平成29年2月のM5.7の地
震以来です。

また、震度1から4までの揺れを、北海道から近畿にかけての東日本
全体にわたる広域で観測されました。

気象庁は、
「この地震は、陸側のプレートと海側のプレートの境界で起きた地震
で、8年前の東北沖の巨大地震の余震と考えられる」

「余震活動は全体として徐々に低下しているものの、巨大地震の発生
前よりは地震活動が活発な状況であり、引き続き注意してほしい」
としています。

今回の地震について、東京大学地震研究所の古村孝志教授は、
「地震のあった福島県沖は普段から地震活動が活発で、8年前の巨大
地震の余震も続いている。

 震源の深さや地震のメカニズムから、陸側のプレートと沈み込む海
側のプレートの境界で起きた地震とみられる」
と分析しています。

2.福島県沖の地震発生リスクについて

政府の地震調査研究推進本部は、福島県沖ではマグニチュード7.0か
ら7.5程度の地震がおよそ44年の間隔で繰り返し発生し、今後30年
以内の発生確率は50%程度としています。

現在も東日本大震災をもたらした「東北地方太平洋沖地震」のM7.0以
上の「余震」は、断続的に発生しています。

これまでも、当メールマガジンの「2016年11月27日・第122号」の
「防災コラム 第68回」にて、「福島県沖震度5弱の地震について」
をお伝えしてきました。

同号の「(2)まだ続いている東北地方太平洋沖地震」の記事でも、

「東北沖地震は、太平洋プレートの動きによって、地殻変動はその後
も継続し、5年たった今でも東へ移動し続けています。

余震がいつまで続くかを正確に予測することは難しいのですが、東北
沖地震の余震が数年で終わることはありません。

東北地方の太平洋沖でも、M8を超える巨大地震が東北沖地震の余震域、
あるいは隣接部で発生する可能性は、今でもあると考えるべきです。」

とお伝えしています。

[参考]メールマガジンの「2016年11月27日・第122号」
https://www.kobayashiyoko-com.jp/sn/info_mail122.html

東日本大震災をもたらした巨大地震の発生から8年が経過してもなお、
依然として大きな余震が活発な状況にあり、たいへん気になるところ
です。

3.観測状況について

GNSS連続観測によりますと、東北地方から関東・中部地方の広い
範囲で余効変動と考えられる地殻変動が引き続き観測されています。

*GNSS:GPSを始めとする衛星測位システ全般の総称。

太平洋側沿岸部の地殻変動量は概ね、東北地方太平洋沖地震直後から
の約1年間で、最大、東向きに 77cm、沈降 12cm、隆起 17cm でした。

海底地殻変動観測によりますと、余効変動と考えられる地殻変動が引
き続き観測されており、宮城県沖周辺の海域では概ね西向きに最大で
年間 10cm(最近約4年間の平均)の地殻変動が継続しています。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ことなく、引き続き、巨大地震への備
えと注意が必要ですね。

出典:気象庁「報道発表資料」ほか
https://www.jma.go.jp/jma/press/1908/04b/201908042100.html

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(2)【普及啓発】宮城で震度4、震源は600キロ離れた三重県沖
遠方が揺れる「深発地震」に注意
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7月28日3時31分ごろ、宮城県で震度4を観測する地震がありました。

気象庁によりますと、震源地は三重県南東沖で震源の深さは約420km、
地震の規模はマグニチュード(M)6.5と推定され、震源が深い「深発地震」
で、約600キロ離れた宮城県で最大震度が観測されました。

専門家によりますと、通常の10倍以上深い場所で発生した今回の地震は、
太平洋プレートが地下深く沈み込んだ先で起きました。

震動はプレートを通して東北沖まで伝わった後、日本列島が乗る北米プ
レートへ接触面から伝わったとみられます。

気象庁によりますと、三重県南東沖を震源地とする地震は昭和59年1月
に深さ388キロでM7.0、平成15年11月にも395キロでM6.5が発生し、
いずれも関東、東北が揺れる「異常震域」という震度分布でした。

深発地震は頻度が少なく、国は長期予測をしていません。

東北大学の遠田晋次教授(地震地質学)は「深発地震でも、震源が深さ百
数十kmだと大きい被害が起きる危険があり注意が必要」と話しています。

TEAM防災ジャパン 19.7.30
https://bosaijapan.jp/news/【普及啓発】宮城で震度4、震源は600キロ離れた三/

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(3)災害列島 命を守る情報サイト
「日本海東縁部」 短時間で到達する津波に注意
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北海道沖から新潟県沖にかけて活断層が帯状に存在する「日本海東縁部」。
揺れの後、あっという間に到達する津波に注意が必要です。

2019年6月18日夜、山形県沖で発生したマグニチュード6.7の地震は
「日本海東縁部」と呼ばれる過去に大地震が起きている場所で発生しま
した。

日本海側では陸地から近いところで津波が起きることが多く、到達まで
の時間が短いことから専門家は「強い揺れを感じたら、すぐに避難して
ほしい」と呼びかけています。

NHK 19.8.1
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/natural-disaster/natural-disaster_11.html

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(4)7月の地震活動及び火山活動
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■全国の地震活動
全国で震度5弱以上を観測する地震、被害を伴う地震はありませんでした。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は14回で、このうち、最大震度4
以上を観測した地震は1回でした。
日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は97回でした。

■火山活動
浅間山では、8月7日(期間外)に、山頂火口で小規模な噴火が発生し、
今後、居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生する可能性があること
から、同日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山である
ことに留意)から3(入山規制)に引き上げました。

気象庁 19.8.8
http://www.jma.go.jp/jma/press/1908/08a/1907jishin.html

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(5)7月の地殻変動
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東日本の広い範囲で、東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。

火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。

2018年春頃から九州北部で、2018年秋頃から四国西部で、それまでの
傾向とは異なる地殻変動が検出されていますが、6月頃からはほぼ停滞
したように見えます。

この変動は、日向灘北部及び豊後水道周辺のフィリピン海プレートと陸
のプレートの境界深部における長期的ゆっくりすべり(スロースリップ
現象)によるものと推定されます。

箱根山周辺では、箱根山を挟む基線で2019年3月中旬頃から伸びが見
られます。

硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」では隆起、「硫黄島2」
は南向きの変動が継続しています。

阿蘇山周辺では、2019年4月上旬から見られている阿蘇山を取り囲む基
線でのわずかな伸びの傾向は、5月下旬頃から鈍化しています。

国土地理院 19.8.8
https://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2019-goudou0808.html

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第1位 8月4日 福島県沖で震度5弱の地震
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第2位 7月28日 三重県南東沖で震度4の地震
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第3位 8月2日 インドネシア沖合でM6.9の地震
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