メールマガジン 第175号  

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<メールマガジンSignalNow> 2019年4月15日・第175号
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(1)2分で読める防災コラム 第121回
避難勧告等に関するガイドラインについて
(2)南海トラフ地震 国が対策ガイドライン公表 事前避難のルールも
(3)3月の地震活動及び火山活動
(4)3月の地殻変動

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(1)2分で読める防災コラム 第121回
避難勧告等に関するガイドラインについて
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今号は、政府から3月29日に発表されました「避難勧告等に関する
ガイドライン」の改定版についてです。

昨年7月の西日本豪雨では、事前に避難を呼びかけたにもかかわら
ず、大規模な河川の氾濫や土砂災害によって、逃げ遅れた高齢者な
ど、200人以上が犠牲となってしまいました。

この際に「避難指示と避難勧告の違いがわかりにくい」などの指摘も
あり、政府の中央防災会議の作業部会や気象庁の検討会が、防災情報
をよりわかりやすく、効果的に伝える方法の検討を進めてきました。

中央防災会議 防災対策実行会議では、「平成30年7月豪雨による水
害・土砂災害からの避難に関するワーキンググループ」において、平
成30年7月豪雨を教訓とした「避難対策の強化について」の検討が
行われ、昨年12月に「平成30年7月豪雨を踏まえた水害・土砂災害
からの避難のあり方について(報告)」がとりまとめられました。

この度、この報告書の内容を踏まえ、「避難勧告等に関するガイドラ
イン」が改定されました。

よりシンプルに、わかりやすくするため、警戒レベルを5段階に分
け、どの時点で避難すべきかを明確にしています。

今年、梅雨や台風で雨が多く降る「6月頃までに運用を始めたい」と
していますので、改めて整理して、正確に理解しておきたいと思いま
す。

1.警戒レベル1
住民がとるべき行動:心構えを高める
行動を促す情報:平成 31年度出水期からは「早期注意情報」に名称
変更予定)

2.警戒レベル2
住民がとるべき行動:避難行動を取る場合の避難経路の確認等
行動を促す情報:注意報の発令

3.警戒レベル3
住民がとるべき行動:高齢者等は避難を開始
行動を促す情報:避難準備、「高齢者等は避難開始」情報の発令

4.警戒レベル4
住民がとるべき行動:全員が避難開始
行動を促す情報:避難勧告、避難指示(緊急)の発令

5.警戒レベル5
住民がとるべき行動:(逃げ遅れた人も含めた)命を守る最善の行動
行動を促す情報:災害発生情報(実際に発生している災害情報)

主な改定点は、高齢者等は「警戒レベル3」で避難を開始し、「警戒
レベル4」では「全員が避難をする」という点です。

「警戒レベル3」は「大雨・洪水警報」レベルで、避難に時間を要
し、逃げ遅れる可能性のある高齢者等が避難を開始するという位置づ
けです。

「警戒レベル4」では「土砂災害警戒情報」や「避難勧告」が発令さ
れている状況に相当します。

例えば「警戒レベル5」にあたる「大雨特別警報」が出てから避難し
ても「もう遅い」という点は、注意しておきたいところです。

「警戒レベル5」においては、すでに「甚大な被害が発生している」
という状況であり、最大レベル5では「命を守るための最善の行動を
する」というぐらいしか対処方法がないということです。

ちなみに「警戒レベル2」は、「大雨・洪水注意報」のレベルで、そ
の後の状況推移に注意し、避難することになった場合に「備える」段
階(ハザードマップの確認、避難場所・避難経路の確認、避難行動の
確認など)となります。

これらの「防災情報」には、気象庁が雨量等に基づいて注意報や警報
などを発表する「防災気象情報」(大雨、高潮、津波など)、気象庁
と都道府県が共同で出す「土砂災害警戒情報」、国土交通省が出す
「河川水位情報」などがあります。

命を守る、重要な「防災情報」を正確に活用できるよう、小中学校で
水害を想定した防災教育を実施することや地域防災リーダーの育成を
進めることなども盛り込まれています。

[出典] 内閣府「避難勧告等に関するガイドラインの改定」
http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/h30_hinankankoku_guideline/index.html

いわゆる「空振り」になる場合もあるかもしれませんが、だからと
言って「避難」もせずに、死んでしまっては何にもなりません。

増加傾向にある「気象災害」に対して、発令される「防災情報」を正
しく理解し、命を守る行動を取れるようにしたいものですね。
次号もお楽しみに!

by Hirono

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(2)南海トラフ地震 国が対策ガイドライン公表 事前避難のルールも
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南海トラフ巨大地震のおそれが高まったとして出される「臨時情報」に
対応するため、国は3月29日、自治体と企業向けの対策のガイドライン
を公表しました。

基本的な考え方として、現在の科学では地震発生の正確な予測はできな
いため「地震に備えつつ、通常の社会活動をできるだけ維持することが
基本」としたうえで、防災計画の方針を示しています。

住民の避難については、震源域の半分程度が先行してずれ動いてマグニ
チュード8クラスの地震が起き、次の巨大地震に警戒が必要だとされた
場合、最初の地震で被害が出ていない地域でも、一部の住民は1週間、
事前に避難するとしました。

企業の対応に関しては、事前避難対象地域にある場合は危険を避ける措
置を取るとしたうえで、日頃からの備えを再確認しつつ、できるかぎり
事業を続けることが望ましいとしました。

TEAM防災ジャパン 19.4.1
https://bosaijapan.jp/news/【防災施策】南海トラフ地震-国が対策ガイドライ/

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(3)3月の地震活動及び火山活動
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■地震活動
全国で震度3以上を観測した地震の回数は15回で、このうち、最大震度
4以上を観測した地震は5回でした。

日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は86回でした

■火山活動
草津白根山(本白根山)では、火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす
噴火の可能性は低くなっていると判断したため、4月5日に噴火予報を
発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であること
に留意)に引き下げました。

阿蘇山では、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあると判断したた
め、12日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1から2に引き上
げました。

その後、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性
は低くなったと判断したため、29日に噴火予報を発表し、噴火警戒レベ
ルを2から1に引き下げました。

霧島山(新燃岳)では、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められ
なくなったと判断したため、4月5日に噴火予報を発表し、噴火警戒レ
ベルを2から1へ引き下げました。

気象庁 19.4.8
http://www.jma.go.jp/jma/press/1904/08a/1903jishin.html

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(4)3月の地殻変動
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九州北部・四国西部では、それまでの傾向とは異なる地殻変動が検出さ
れています。

この変動は、豊後水道周辺のフィリピン海プレートと陸のプレートの境
界深部における長期的ゆっくりすべり(スロースリップ現象)によるも
のと推定されます。

吾妻山周辺では、2018年5月頃から山体の膨張を示す地殻変動が見られ
ています。

硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」では隆起、「硫黄島2」は
南向きの変動が継続しています。

国土地理院 19.4.8
http://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2019-goudou0408.html

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第1位 大分 九重山 火山性地震が増加 気象庁が注意呼びかけ
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第2位 富士山が噴火したら影響はどこまで
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第3位 平成年間をスキップか 次はいつ「南海トラフ巨大地震」
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