メールマガジン 第174号  

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<メールマガジンSignalNow> 2019年3月15日・第174号
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(1)2分で読める防災コラム 第120回
「黒い津波」の実像について
(2)東北地方太平洋沖のM7~8級、高い発生確率 政府が地震の新想定
(3)東北地方太平洋沖地震から8年 地震時の地殻変動と地震後の余効変動
(4)2月の地震活動及び火山活動
(5)2月の地殻変動

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(1)2分で読める防災コラム 第120回
「黒い津波」の実像について
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東日本大震災から8年目の3月11日を迎え、昨年も災害の多い年と
なり、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。

これに際して、3月3日に放送されました「NHKスペシャル『“黒い
津波” 知られざる実像』をご覧になったでしょうか。

今号は、この8年目にして判明した「驚くべき調査結果」について、
ご紹介します。
番組をご覧になった方も、再度、ご確認いただければと思います。

1.8年前の「黒い津波」の採取と分析について

宮城県気仙沼市に住む男性が、東日本大震災の翌日、被災状況を確認
するため、自宅付近を見て回っていました。

すると、異様な「真っ黒な海水」が大きな魚を入れる箱に貯まってい
たため、これを2リットルのペットボトルに採取し、そのまま8年
間、保管していたことが、昨年秋に判明しました。

この成分を分析したところ、粒子の細かさが「1000分の1ミリ」単位
で、重金属や油などの有害物質を含んでいました。

つまり、海底の粒子の細かいヘドロを巻き上げることで、密度と重さ
を増し、破壊するエネルギーが10%~30%、高まっていた可能性があ
ります。

こうして、通常の海水よりも、はるかに「破壊力の大きい津波」とな
っていたのです。

そのため、膝下の高さぐらいの津波であっても足を取られ、流されて
しまった人もいたようです。

普通の水と違って、泥の中にいるような状態になり、歩くこと自体が
困難になった可能性があります。

2.中央大学の実験結果について

中央大学において、この「黒い津波」の破壊力実験が行われました。

壁に衝突した時の衝撃を計測したところ、普通の水では「256kg重/平
方メートル」に対し、泥を混ぜて10%重くした「黒い津波」ではなん
と「556kg重/平方メートル」に達し、2倍以上の力だったのです。

さらに、水の密度が高いと、通常の水よりも「浮力」が増し、建物を
浮き上がらせて、押し流していったこともわかりました。

こうした強い衝撃力と浮力によって、気仙沼では、1万6000棟が全壊
されることとなりました。

3.NHKの海底調査について

NHKのダイバーが気仙沼の沿岸に潜って調査しところ、震災前の海底
が6mだったところが、13mにまで深くなっていました。

これを気仙沼の湾全体で計算すると、推計100万トンの海底が削り取
られていたことになります。

これらのデータをもとに、関西大学 高橋教授が「黒い津波」の動き
をシミュレーションしたところ、地震によって発生した「海全体」の
津波が、湾の入口の狭いところで行き場を失い、その同量分の海底を
削り取っていたのです。

そうして「黒くなった津波」が、一気に市街地に流れ込んできたわけ
です。

4.死因の再分析について

これまで、津波による犠牲者の9割は「溺死」とされてきましたが、
今回の「黒い津波」の発見により、その多くが「窒息死」であった可
能性が出てきました。

普通の水であれば、多少飲み込んでも、水面に浮き上がれば助かる可
能性もありますが、ヘドロの水を飲み込んでしまうとその瞬間、喉が
詰まって、「窒息死」につながった可能性があります。

また、津波にのみ込まれながらも、なんとか助かった人たちの多くは
「津波肺」と呼ばれる重篤な「肺炎」となっていました。

たとえ「溺死」からは助かっても「黒い津波」を飲んでしまうと、マ
イクロな粒子が「肺胞」にまで達し、肺が乾いても、粒子が残り続け
るのです。

通常の「肺炎」であれば、肺が乾燥すれば治りますが、3か月が経過
してもなお「呼吸が苦しい」と訴える「津波肺」の患者ばかりだった
のです。

5.啓発活動について

多くの人が知らない、この「黒い津波」の実像を知ってもらい、備え
につなげてもらおうと、各地で講演活動が開始されました。

東北大学の今村教授は、懸念される「南海トラフ大地震」による「津
波」被害を想定し、川崎市でも「黒い津波」が来るかもしれないといっ
た講演活動を行っています。

今号のメールマガジンも、この「黒い津波の実像」を知っていただく
機会になりましたら幸いです。

今後、さらに「黒い津波」の解析、研究も進むとのことですので、防
災・減災につながることを祈るばかりです。

by Hirono

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(2)東北地方太平洋沖のM7~8級、高い発生確率 政府が地震の新想定
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政府の地震調査委員会は2月26日、東日本大震災の巨大地震が起きた日
本海溝について、今後の地震活動を予測した新たな長期評価を公表しま
した。

日本海溝では津波を伴う大地震が繰り返し起きてきた。大震災で想定外
のM9.0の巨大地震が発生したことを踏まえ、従来の予測を抜本的に見直
しました。

宮城県沖では38年ごとに発生するM7.4前後の宮城県沖地震のほか、震
源域を海溝近くまで広げたM7.0~7.5の大地震を新たに想定し、30年以
内の発生確率を90%程度としました。

大震災の震源域に隣接し、断層が割れ残った青森県東方沖から岩手県沖
北部でもM7.0~7.5の発生確率が90%以上と非常に高くなっています。

平田直委員長は「大震災の影響は現在も非常に大きく、M7~8級の地震
が非常に高い確率で起きる。再び強い揺れや高い津波が来ると考え、十
分注意してほしい」と話しています。

TEAM防災ジャパン 19.2.27
https://bosaijapan.jp/news/【災害想定】東北地方太平洋沖のm7~8級、高い発/

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(3)東北地方太平洋沖地震から8年 地震時の地殻変動と地震後の余効変動
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平成23年東北地方太平洋沖地震の発生により、牡鹿半島周辺で、水平方
向で5mを超える地殻変動が観測されました。

地震後も続く余効変動により、本震7年後から8年後までの最近1年間
で最大約5cmの変化が観測されており、本震前から8年間の累積の地殻
変動は、牡鹿半島周辺で、6mを超えています。

上下方向では、東北地方の太平洋沿岸で、大きな沈降が観測され、牡鹿
半島周辺では、1mを超える沈降が観測されています。

本震後は隆起に転じていますが、本震7年後から8年後までの最近1年
間で最大約4cmの隆起が続き、本震前から8年間の累積では、牡鹿半島
周辺で、約60cmの沈降となっています。

国土地理院 19.3.8
http://www.gsi.go.jp/kanshi/h23touhoku_8years.html

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(4)2月の地震活動及び火山活動
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■地震活動
2月21日の北海道胆振地方中東部の地震(M5.8)により、最大震度6弱
を観測し、軽傷者6人などの被害がありました。

全国で震度3以上を観測した地震の回数は9回、このうち、最大震度4
以上を観測した地震の回数は、上記の胆振地方中東部の地震と2月10日
の奄美大島近海の地震(最大震度4)の2回でした。

日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は79回でした。

■火山活動
霧島山(新燃岳)では、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあると
判断したため、2月25日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1
(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。

その他の火山については、警報・予報事項に変更はありません。

気象庁 19.3.8
http://www.jma.go.jp/jma/press/1903/08a/1902jishin.html

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(5)2月の地殻変動
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九州北部・四国西部では、平成30年春頃から始まったプレート間の
ゆっくりすべり(スロースリップ現象)に伴う地殻変動が見られます。

先島諸島では、これまでの傾向とは異なる地殻変動が見られます。

また、東日本の広い範囲で、平成23年東北地方太平洋沖地震後の余効
変動が見られます。

火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。

国土地理院 19.3.8
http://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2019-goudou0308.html

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第1位 2月21日 胆振地方中東部で震度6弱の地震発生
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2327851577247512/
第2位 揺らぐ「最大級」想定 現実路線へ転換模索
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2350516451647691/
第3位 3月9日 岐阜県美濃中西部で震度4の地震発生
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2351611904871479/

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