メールマガジン 第169号  

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<メールマガジンSignalNow> 2018年11月11日・第169号
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(1)2分で読める防災コラム 第115回
南海トラフ地震の「統合的予測システム」について
(2)「稲むらの火」をご存じですか?
(3)湖底堆積物から探る富士山の噴火史
-本栖湖に残されていた未知の噴火の発見-

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(1)2分で読める防災コラム 第115回
南海トラフ地震の「統合的予測システム」について
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メールマガジンSignalNow「2018年9月27日・第166号」の「2分で
読める防災コラム 第112回 世界初の南海トラフの深部掘削につい
て」で、地球深部探査船「ちきゅう」による「プレート境界から直接、
岩石を入手する」計画をご紹介しました。

今号は、新たなシミュレーションモデルによる、地震発生予測の最前線
をご紹介します。

1.南海トラフ巨大地震の予知について

南海トラフ地震は、政府が2012年度にまとめた被害想定では、想定震
源域の全域が連動するとM9級の地震が発生し、死者最大32万人、経済
被害220兆円の巨大災害になると報告されています。

南海トラフ地震の予知については、政府の中央防災会議の作業部会が、
2017年9月に「現在の科学的知見で予知は困難」と報告しています。

ただし、「2~3日前の予知は不可能」としながらも、天気予報で例える
なら「今冬は暖冬になりそう」といった数か月先の長期予測について
は、議論の余地を残していました。

これを受けて政府は、これまでの警戒宣言を出す方式から、異常現象を
とらえて情報を公表する方式に改めました。

その後、数日前の予知は不可能でも、数か月先の発生を予測するための
技術開発が進んでいます。

2.南海トラフ地震予測の新たなアプローチについて

東京大学と海洋研究開発機構は、新しいアプローチで複雑な南海トラフ
の地下断層の動きを推測するシステムの開発を申請し、18年度の科学研
究費補助金に採択されました。

それは、過去の地震記録にとらわることなく、日本全土の陸上における
断層変化や海底で起きる地殻変動をリアルタイムで観測し、数か月先の
地下断層の動きをシミュレーションで推定するというものです。

この大規模シミュレーションは、スーパーコンピュータ「京」による
「仮想地球で行う地震シミュレーション」=「統合的予測システム」に
よって行われます。

この「統合的予測システム」では、従来の「地球シミュレータ(海洋研
究開発機構)」による地震シミュレーションの規模を、50倍に高められ
たとのことです。

計算のベースとなる数値は、国土地理院による日本全国1300か所以上
で日々計測する地殻変動のデータや、南海トラフ周辺の海底に数十か所
ある観測装置が示す地殻変動データを使います。

観測網で集める膨大な最新データで、地下断層の動き方に規則性を見つ
け、地震が起こりうるパターンをシステムで絞り込んでいきます。

作ったモデルは、絶えず新たなデータで改良し、気温や降水量などの観
測結果を反映していって精度を高めるという、天気予報とよく似た手法
となります。

リアルタイムで、地殻変動を観測し続けることで、次の地震が発生する
条件が、どれほど進んでいるかを把握しやすくなるとのことです。

また、一度何らかの地震が発生すると、その付近の断層の動きが活発化
し、より地震の前兆を見つけやすくなるとのことです。

さらに、現在開発中の「次世代スパコン『京』」への載せ替えも想定し、
さらなる精度の向上を見込んでいます。

3.シミュレーション方法について

地震発生シナリオでは,海溝型巨大地震の発生パターンの再現性を高め
た上で、初期条件・境界条件・モデルの不確定さを考慮し,1,000オー
ダーの地震のシナリオを提示できるシステム開発を目指しています。

初期条件等を変えながら、100年、1000年の地殻変動のシミュレーショ
ンを行うことで、プレート境界の破壊である地震シナリオを得るとして
います。

津波の発生計算では,「断層運動による海底の急激な不連続変形に対す
る水塊の応答」を正確に計算するとしています。

100万単位コアでの並列化を目標とした、粒子シミュレーションの高性
能な動的負荷分散技術の開発が見込まれています。

[出典]東京大学Webサイト
「地震・津波による複合災害の統合的予測システムの構築」
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/LsETD/Post_K/bosaitop/

この画期的で大規模、地球そのものをシミュレーションする新たなシス
テムで、減災・防災につながるといいですね。

次号もお楽しみに!

by Hirono

 

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(2)「稲むらの火」をご存じですか?
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11月5日は「世界津波の日」でした。

かつて日本の国定教科書にものっていた江戸時代のあるできごとにちな
んで、2015年に制定されました。

海に囲まれた日本では、住まいが水辺でなくても、お出かけ先で津波に
遭遇するおそれは充分ありえます。

しかも、そのとき迷っている時間はありません。

生き延びるために咄嗟にすべきことを、この機会にぜひ頭に入れておき
ましょう!

日本気象協会 18.11.5
https://tenki.jp/suppl/usagida/2017/11/05/26901.html

 

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(3)湖底堆積物から探る富士山の噴火史
-本栖湖に残されていた未知の噴火の発見-
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秋田大学大学院国際資源学研究科のスティーブン・オブラクタ准教授お
よび東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授らの研究グループは、国際
共同研究「QuakeRecNankaiプロジェクト」で行われた富士五湖での科学
掘削により本栖湖で初めて得られた4mの連続コア試料を、詳細に分析・
年代測定しました。

それにより、過去8000年間に本栖湖に火山灰をもたらした富士山の噴火
史を復元しました。

欠落のないコア試料で堆積年代を細かく調べることで、噴火の詳しい時
期の特定、陸上で得られている火山灰の分布の見直しを行うことができ、
未知の2回の噴火の発見がありました。

富士山は噴火した場合の社会的影響が非常に危惧される火山であること
から、本研究は、将来の噴火や災害の予測をする上で重要な成果となる
ものです。

産総研 18.10.10
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2018/pr20181010/pr20181010.html

 

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第1位 11月2日、紀伊水道で震度4の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2159481524084519/
第2位 「90%の確率で来る巨大地震」で生き残る行動、命を落とす選択
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2158993344133337/
第3位 知らないと命にかかわる…M9南海トラフ地震のすべて
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2163508977015107/

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