メールマガジン 第168号  

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<メールマガジンSignalNow> 2018年10月27日・第168号
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(1)2分で読める防災コラム 第114回
「免震装置の不適合問題」について
(2)「トクする!防災」プロジェクト
(3)1771年八重山巨大津波の発生原因を解明

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(1)2分で読める防災コラム 第114回
「免震装置の不適合問題」について
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今号は、建物の安全性を脅かす大問題となっている「免震装置の不適
合問題」についてです。

1.KYBによる「免震偽装問題」の概要について

東洋ゴム工業で、2015年に発覚した免震偽装は154棟に上り、その改
修工事は、いまだ全体の6割にとどまるとされています。

今回の「油圧機器メーカーのKYB」が「国の認定に適合しない免震装
置」を出荷していたのはその6.4倍に上り、全国で987件、計1万928
本というたいへんな規模となっています。

しかも、その建物の中には、原子力発電所、公共施設、病院、東京オ
リンピック用施設の名前まで含まれています。

このような重要施設、多数の人々が訪れる施設では本来、一般住宅よ
りも高い耐震基準が定められていますが、その信頼を大きく裏切るこ
ととなりました。

中部電力では、KYBの免震用オイルダンパー32基を、浜岡原発(静岡
県御前崎市)の非常用ガスタービン発電機が設置されている建物で使
用されていると発表しました。

そして、北海道庁本庁舎、札幌市の市民交流プラザや白石区複合庁
舎、愛知県庁、愛知県県警本部本庁舎、名古屋市役所、岐阜県の多治
見市役所、新宿区役所、国土交通省北陸地方整備局にも、認定不適合
な免震装置が設置されていることが明らかとなりました。

北陸地方整備局の新潟美咲合同庁舎1号館には、自衛隊新潟地方協力
本部なども入居しています。

また、羽田空港国際線旅客ターミナル、JR東京駅丸の内駅舎、東京ス
カイツリーなど、たいへんな人数が集まる施設も含まれています。

あるいは、神奈川県の大規模災害時に中心的な役割を担う「災害協力
病院」に指定されている井田病院もありました。

災害発生時に中心となるべき「災害拠点病院」が「耐震基準に満たな
い施設」となっているなど、由々しき事態です。

さらには、日本だけではなく、台湾などの海外への輸出品もあること
が明かとなりました。

2.油圧機器メーカーKYBについて

KYBは、自動車向けサスペンション(緩衝器)大手で、免震・制振オイ
ルダンパー事業の最大手となっています。

KYB株式会社は、1919年創業、従業員3,775名(2017年度・単独)、
売上高1,994億円(2017年度実績・単独)の会社です。

油圧機器を中心に、制御装置、電子機器などを製造・販売しています。

日本全国の「免震・制振装置」は、最大手のKYBをはじめ、川金ホー
ルディングス、日立オートモティブシステムズなどが供給しています。

10月23日には、川金ホールディングス(HD)でも、子会社である光陽
精機が製造し、川金コアテックが出荷する「免震・制振装置」に「検
査データの改ざん」があったことがわかりました。

川金HDの場合には、「国の認定基準に不適合な装置はない」とは言い
ますが、今後、対象装置の交換を進めていくとしています。

3.今後について

KYBは、最短で2020年9月までに交換完了を目指すとしていますが、
大規模な建物では工事が長期化することが予想されます。

大手ゼネコン関係者からは「交換工事そのものは、建設会社が請け負
うことになりますが、ただでさえ人手が足りていません。」という声
が上がっているようです。

KYBは、「順次進捗状況を公にしていく」ということですが、長期化し
ていった時に、本当に「進捗発表が継続されていくのか」という気も
します。

併せて深刻なのは「改修費用」で、交換費用は1本あたり数百万円と
見込まれ、その莫大な改修費をまかなえるのかという疑問も湧いてき
ます。

このような重大な事態を重く見た国交省は、免震装置メーカー88社を
対象に、改ざんの有無の一斉調査を行うとしています。

建物の耐震性という重要な問題だけに、南海トラフなどの大規模地震
が来る前に、解決してほしいものです。

by Hirono

 

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(2)「トクする!防災」プロジェクト
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「トクする!防災」プロジェクトは、日本気象協会が推進する、ちょっ
と楽しくちょっとおトクに防災アクションを取ることで、自分や家族の
命を守ることを目指すプロジェクトです。

残念なことに、近年、地震による多大な被害が発生しています。災害の
様子を目にすると、自宅での備蓄、災害が起きた時の対処法、その後の
避難所での環境安定化など、様々な防災行動の必要性に気づく方も多い
のではないでしょうか。

備蓄や避難時の注意点、自宅の災害危険度の把握など、日ごろからでき
る災害への備えは、必要だと思っていながら、なかなか行動に移すこと
は難しいものです。

この「トクする!防災」プロジェクトでは、こういった必要だとは思っ
ているけれどなかなか実践できない防災アクションに対して、ちょっと
したおトク感をプラスすることで、気軽に楽しく防災活動をし、最終的
に自分や家族の安心につながることを目指しています。

トクする!防災
https://tokusuru-bosai.jp/index.html

 

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(3)1771年八重山巨大津波の発生原因を解明
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石垣島、宮古島などを中心に約1万2千人の犠牲者を出した1771年八重
山巨大津波の発生原因は、プレート沈み込み境界で発生した地震、活断
層、海底地すべりなど、いくつかの説が提案されてきましたが、結論は
出ていませんでした。

そのため、同じような巨大津波が沖縄本島をはじめとする他の南西諸島
でも発生する可能性があるのかどうかは不明でした。

産業技術総合研究所などは、石垣島と宮古島の南方沖で新たに得られた
詳細な海底地形データや海底地質構造データの解析を行い、琉球(南西
諸島)海溝沿いの斜面に長さ80km以上、幅30km以上の非常に大規模な
海底地すべりを発見しました。

産総研 18.10.18
https://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2018/nr20181018/nr20181018.html

 

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□■■ ~最近のFacebook「いいね!」トップ3~ ■■□
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第1位 10月15日、栃木県北部で震度4の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2129561547076517/
第2位 10月12日、胆振地方中東部で震度4の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2125185594180779/
第3位 10月17日、三重県中部で震度3の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/2131865586846113/

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