メールマガジン 第147号  

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<メールマガジンSignalNow> 2017年12月11日・第147号
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(1)2分で読める防災コラム 第93回
最新の「電脳防災」について
(2)先島諸島では、1771年八重山津波と同規模の津波が、
過去2千年間に約600年の間隔で4回起きていた
(3)11月の地震活動及び火山活動について

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(1)2分で読める防災コラム 第92回
最新の「電脳防災」について
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本題に入る前に、メールマガジン第145号(2017年11月11日配信)の
本コラム「第91回 南海トラフ地震関連情報について」でお伝えした
「気象庁が11月1日から運用を始めた『南海トラフ沿いの地震に関す
る評価検討会』についてです。

11月27日に開催された「第1回定例検討会」では、「南海トラフ地震
の想定震源域で特段の変化を示すようなデータは今のところ見られず、
大規模地震の発生の可能性が平常時に比べて相対的に高まったことは
ない」と発表されました。

今後も「月1回の定例検討会の発表」を、定期的にお伝えしていきたい
と思います。

さて今号は、「電脳防災について」として、最新の科学技術を活用した
取組みをご紹介します。

1.太平洋沖の地震計のネットワーク化について

11月16日、ついに太平洋沖に設置された約2100台の地震計をネット
ワーク化した、世界最大の地震観測ネットワーク「MOWLAS(モウラス)」
の稼働が開始されました。

これは、国立研究開発法人 防災科学技術研究所が運用するシステムで、
1995年「阪神・淡路大震災」後から高感度地震計を配備してきた「Hi-
net」、東北地方の太平洋沖に敷設した「S-net」、紀伊半島沖・四国沖
に敷設した「DONET」といった海底地震観測網とも接続して一体運用す
るものです。

特に、震源が海となる「海溝型地震」において、地震発生直後に、震源
近くの地震計が地震や津波の発生を捉え、いち早く警報を出すことがで
きるようになります。

2011年「東日本大震災」の際は、太平洋沖が震源となり、海に地震計や
津波計がほとんど設置されていなかったため、気象庁の地震速報や津波
警報が十分なものとはなりませんでした。

この「MOWLAS」の稼働により、地震発生直後に、精度の高い観測データ
を取得し、被害軽減につなげたり、津波などの被害を早期に予測したり
することが期待されています。

◇出典:防災科学技術研究所Webサイト
http://www.bosai.go.jp

2.「MOWLAS」の活用について

JR東日本、東海、西日本の鉄道3社が、最初に「MOWLAS」の導入を決め
ました。

JR東日本は、地震時に新幹線を自動停止するシステムに「MOWLAS」を接
続し、すでに運用を開始しています。

JR東日本は、「MOWLAS」との接続により「列車停止までの時間を最大
20秒ほど短縮でき、その間の脱線リスクなどを減らせる」としています。

3.電脳防災の可能性について

全国に張り巡らされた地震観測網や「MOWLAS」などによって日々、膨大
に集積される観測情報をビッグデータとして活用し、AI(人工知能)分
析によって、地震の揺れや被害予測の精度が飛躍的に高まる可能が出て
きました。

防災科学技術研究所では、地震直後に詳細な震度分布を示す「強震モニ
タ」も開発しています。

「MOWLAS」では、津波の遡上や浸水範囲などもリアルタイムで予測でき
るようになり、各地の震度分布をもとに建物の倒壊や負傷者、避難者の
数なども予測し、迅速な救助や救援に役立てる用途も期待されています。

あるいは、twitterやfacebookなどのSNS上の膨大な投稿データを瞬時
に解析し、被害軽減や迅速な救助・救援に役立てる技術開発も急速に進
展しています。

まさしく、地震観測ネットワークやSNSなどが集められるビッグデータ
を、AIで分析する「電脳防災」が、これまでの災害対応を一変させる可
能性があり、これまでの防災を大きく変えようとしています。

こうした「電脳防災」によって、少しでも被害を軽減できたら良いです
ね。
次号もお楽しみに!

by Hirono

 

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(2)先島諸島では、1771年八重山津波と同規模の津波が、
過去2千年間に約600年の間隔で4回起きていた
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1771年八重山地震は、最大波高30mの巨大津波を引き起こした琉球海溝
沿いの最大の地震です。

この地震に伴う八重山津波は、石垣島を中心に先島諸島全域にわたり、
1万2千人の犠牲者と甚大なる被害を与えました。

この八重山津波のメカニズムの研究は、これまでは主に津波石を用いて
行われてきましたが、その分布からは津波の遡上限界を決定できません。

一方、砂質津波堆積物の分布からは遡上範囲を決定できますが、先島諸
島では、津波堆積物の分布を把握できる場所は未発見でした。

しかし、本研究による調査用溝で、津波堆積物の分布を正確に決定でき
る場所が発見され、過去2千年間に約600年間隔で、1771年八重山津波
とほぼ同規模の津波が、4回起きていたことが判明しました。

産総研 17.11.16
https://bosaijapan.jp/news/

 

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(3)11月の地震活動及び火山活動について
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■地震活動
全国で震度5弱以上を観測する地震はありませんでした。

全国で震度3以上を観測した地震の回数は15回で、このうち、最大震度
4を観測した地震は4回でした。

日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は84回でした。

■火山活動
霧島山では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね2kmまで、
火砕流が概ね1kmまで達する可能性があるため、火口から概ね2kmの範囲
では警戒してください。

桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う
弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描い
て飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新
岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してくだ
さい。

気象庁 17.12.8
http://www.jma.go.jp/jma/press/1712/08a/1711jishin.html

 

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第1位 石川・岐阜にまたがる白山で火山性地震が増加
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第2位 北海道駒ヶ岳で火山性地震が増加
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第3位 12月2日、茨城県南部で震度4の地震を観測
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