メールマガジン 第140号  

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<メールマガジンSignalNow> 2017年8月27日・第140号
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(1)2分で読める防災コラム 第86回
最新の「海底調査」について
(2)南極の氷の下から新たに91もの火山を発見
(3)早期避難のための浸水予測

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(1)2分で読める防災コラム 第86回
最新の「海底調査」について
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 今号は、地震に関わる最新の「海底調査」を2件、ご紹介します。
どちらも、地震の発生や大陸の移動に深くかかわる「プレートテクト
ニクス」や「マントルの対流」などに関する、最新鋭の調査研究です。

1.「アセノスフェア」調査プロジェクト

東京大学地震研究所の川勝均教授らが主導し、米国のコロンビア大学・
ブラウン大学、韓国のソウル大学、台湾の研究機関などが参加する国際
研究プロジェクトです。

太平洋のほぼ全域を対象とし、アジア、オセアニア、北米、南米にまた
がる海底に大規模な観測網を築きます。調査費用は参加国・地域が分担
します。

海底の1か所あたり数百キロから1千キロメートル四方の広さに、幅広
い周期の地震波を捉えられる地震計と電磁力計をそれぞれ10から20個
設置した観測エリアを、太平洋全域に15か所程度、構築していきます。

川勝教授らが開発した観測技術を利用し、地震波の解析技術向上などに
よって、深さ約200キロメートルまでの連続的な構造を、厚さ約100キ
ロメートルのプレートの下まで把握することが可能になりました。

この最新技術により、固いプレートの下にある「アセノスフェア」と呼
ばれる、比較的柔らかい岩石の層のようすまで詳しく調査可能です。

地震の原因となるプレートの移動は、地球内部の岩石の動きの影響を受
け、「アセノスフェアの流動性」が、重要な役割を果たしていると考え
られます。

「アセノスフェア」は、岩石の一部が溶けたり、水を含んでいたりする
可能性が指摘されていますが、実際のプレートとの「境界」がどうなっ
ているかは判明していません。

なぜ地球内部でこのような現象が生じ、どのような力が作用しているの
かなど、わからないことが多く、今回の調査で、そのしくみの解明につ
ながることが期待されています。

来年4月から観測網の構築をスタートし、1から2年かけて観測した後、
船で機器を回収してデータ分析し、地震波の伝わり方などからアセノス
フェアの状態や性質を探ります。

地球表面を覆う巨大なプレート(岩板)を動かす力の正体に迫り、地震
のメカニズムがより詳しく解明されることが期待されています。

2.一億年前の海底を調べるプロジェクト

オマーン北西部のアラビア半島には、約1億年前の古海洋であるテチス
海が閉じて消滅する際に、アラビア半島に衝突・付加した海洋プレート
の断片が、約500km、幅80kmにわたって露出しています。

この岩片は、オフィオライトと呼ばれる、海洋地殻とマントルから構成
される地質岩体で、海洋プレートの形成と進化さらには大陸プレート形
成の初期過程の解明に重要な知見を与えるものと考えられます。

このオマーンオフィオライトを複数地点で掘削するオマーン掘削プロジ
ェクトが、国際陸上科学掘削計画のもと、2016年12月1日からスタート
しました。

今年8月までの間に、海洋地殻の岩層を3箇所で各400m、オフィオライ
ト基底部に相当するマントル部分を300m掘削し、岩石コア試料全長
1,500mを採取することに成功しています。

これらの岩石コアは順次日本へ運ばれ、静岡県静岡市清水港に停泊して
いる地球深部探査船「ちきゅう」の最新の船上設備を活かして、2か月
間24時間体制で、集中的に解析されています。

プロジェクトでは、国際陸上科学掘削計画と国際深海科学掘削計画の連
携の一環として、米国、欧州、オマーン等から計80名以上の研究者が参
加(日本からは海洋研究開発機構、新潟大学、静岡大学、金沢大学等か
ら、学生・ポスドクを含む計27名が参加)しています。

プロジェクトに関わる日本地球掘削科学コンソーシアムの木村学会長は
「地球はほとんど岩石でできているが、その実態はわからない。海底の
下は遠い世界。マントルに直接穴を開ける夢のプロジェクトが始まった」
と話しています。

[出典]「ちきゅう」船上におけるオマーン陸上掘削コア記載の開始
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20170714/

どちらも、これまでにない画期的な国際研究で、その成果が期待される
ところですね。
次号もお楽しみに!

by Hirono

 

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(2)南極の氷の下から新たに91もの火山を発見
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南極を覆う氷床の2km下に世界最大級の火山地域があることを、スコッ
トランド・エジンバラ大学の研究者らが明らかにしました。

南極を覆う氷床は分厚く、火山の存在を直接的に確認することはできま
せん。

そこで、研究者らはレーダイメージングを使って火山の仰角モデルをデ
ジタルで作成。確認された起伏が火山であるかどうかを調べるために、
高さと幅の比率に基準を設け、さまざまな角度からデジタルモデルを確
認して判別を行いました。

調査の結果、研究チームは「West Antarctic Rift System」と名付けら
れた地域から178個の円錐状の構造を発見。そのうち138個が火山だと
結論づけました。

発見された火山は100mから3,850mの高さで、138個のうち91個はこれ
までに確認されていなかったものでした。

また、この地域には約1万2400平方kmに1つの火山があると計算され
ており、世界で最も大きな火山地域の1つになると見られています。

GIGAGINE 17.8.15
http://gigazine.net/news/20170815-new-volcanic-province/

 

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(3)早期避難のための浸水予測
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近年、大雨による河川氾濫が多く見られますが、避難を開始するタイミ
ングの判断は、とても難しいようです。

2011年の東日本大震災では、地震の発生から避難開始までの平均時間は
20分程度でした。

一方、数値シミュレーションによる、高知県のある町における避難開始
時間と死亡率の関係を見てみると、10分以内に逃げることで、死亡率が
ゼロになることが分かります。

数値シミュレーションでは、設定として、避難開始の時間をさまざまに
変えて計算した結果を表しています。

もちろん、歩行速度などによって結果は変わりますが、早期に避難する
ことで、無事に避難できる確率が格段に上昇することがよく分かります。

また、避難タワーを設置することで避難する距離を短くすると、避難開
始を多少遅らせても死亡率が下がりますが、避難開始が遅れると、避難
タワー設置の効果が薄れていくことも分かります。

つまり、早期に避難することがとても大事であることが分かるのです。

そなえる防災 17.7.31
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20170734.html

 

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□■■ ~最近のFacebook「いいね!」トップ3~ ■■□
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第1位 世界の終末を引き起こす可能性がある「スーパーボルケーノ」
を掘削して冷却し地球を救うというNASAの計画
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1638903592808984/
第2位 8月13日 スマトラ沖でマグニチュード6.4の地震を観測
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1629592203740123/
第3位 海抜ゼロメートル地帯で、もしも震度7が発生したら?
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1634277569938253/

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