メールマガジン 第138号  

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<メールマガジンSignalNow> 2017年7月27日・第138号
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(1)2分で読める防災コラム 第84回
「地震と火災と断熱材」について Part2
(2)2011年東北地方太平洋沖地震後の海底地殻変動場を解明
(3)豊後水道スロースリップイベントのすべり急変位置を特定
(4)6月の地震活動及び火山活動について

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(1)2分で読める防災コラム 第84回
「地震と火災と断熱材」について Part2
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前号は急遽、「記録的な豪雨被害について」に予定を変更しました。
「九州北部豪雨」の死者は35人、行方不明者は6人(7月25日午前10
時現在)となっています。

さらに、新潟県や福島県、秋田県でも、短時間の集中的豪雨被害が発生
し、各所に「避難指示」や「避難勧告」が出され、住宅浸水や道路冠水、
河川の氾濫、大規模停電などが発生しました。

被災されたみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。

今号は「地震と火災と断熱材について」に戻りまして、その「Part2」
となります。

前号の「Part1」では、
1.断熱方法(内断熱と外断熱)
2.断熱材料(グラスウールやプラスチック発泡材)
3.外張り断熱の場合は、
(1)軽さが重視され、発泡材を覆う金属鋼板はアルミ材となること
(2)定期的なメンテナンスをしないと、大地震が起きた際に、外壁材
ごと落下する可能性があること
などを取り上げました。

「Part2」では、「断熱材原料の種別」「充填断熱と外張り断熱のメリ
ット・デメリット」などについて取り上げます。

1.断熱材原料の種別について

断熱材は、基本的に「空気の層を作って外気温を遮る」手法のため、そ
の原料は大別すると、次の2つに分類されます。

(1)細かい繊維の間に空気を含む繊維系
(2)独立した気泡の中に気体を閉じ込める発泡プラスチック系

(1)の「繊維系」の断熱材で一般的なのは、「フェルト状」と呼ばれ
る柔軟性に優れた綿のようなもので、さらに次の2つに分類されます。

 i)ガラスや鉱物を原料にした「無機繊維系」
ii) パルプや古紙を原料にした「木質繊維系」

 原料が、ガラスや鉱物の場合には燃えませんが、パルプや古紙の場合
は、難燃性とするために「ホウ酸」が添加されます。

(2)の「発泡プラスチック系」は、プラスチックを発泡させて細かい
気泡を作ることで、空気の層を作るものです。

形状は、取り付けやすい「ボード状」にしたものや、直接「壁に吹き付
け」用に、「ばら状にしたもの」があります。

2.内断熱と外断熱のメリット・デメリットについて

内断熱のうち、「ボード状」のものを取り付ける場合、地震等の揺れで
「ボード」がズレた場合に隙間ができ、そこから湿気が入ってカビが発
生しやすいという一面があります。

それに対して、断熱材を直接吹き付ける工法を「吹付け断熱工法」と言
い、地震等の揺れでも隙間等ができにくい反面、壁内部を断熱材で完全
に覆うので、壁の補修やリフォームなどには、吹き付けた断熱材を壁か
ら削りはがす必要があります。

また、木材に、断熱材を吹き付けると、木が死んでしまうという声もあ
り、下地となる「何に吹き付けるか」も、重要なポイントとなります。

あるいは、配管、配線の位置が正確につかめなくなるため、何か設備ト
ラブルが発生した場合、対応が遅れる可能性があります。

壁に直接吹き付けるということは、外気温の影響を受けやすくため、住
宅内部との温度差から、結露が発生しやすいという一面もあります。

外断熱工法の場合も、断熱効果を上げるために壁面を外から覆いつくし、
高気密にするため、湿気が中にこもりやすくなります。
壁内に湿気がこもると、蒸れて、カビが発生しやすくなります。

外断熱でこれを回避するには、湿気を外に逃がす逃げ道を作る「外壁の
通気工法」という方法があります。

この「通気工法」の中でも良いと言われるのは、外壁を二重にして空気
の通り道を作る「外断熱二重通気工法」です。

ただし、その場合でも、外壁を支えているビスやそのビスを支えている
木材や下地を、外からの雨水や湿気が来ないように施工しておかないと、
やはりカビが発生していきます。

壁を止めているビスが腐食していくと、壁がずり落ちたり、外れて下に
落ちたりします。

また、タイル壁の場合はかなりの重量となるため、大きな地震などでも、
落下する可能性が高くなります。

今回、断熱材を調べていく中で、古い家ほど「カビ臭さ」を感じたのは、
実は「内壁または外壁内にある断熱材」が原因だったのかと、認識でき
るきっかけともなりました。

この続きは、次号「Part3」にて。

by Hirono

 

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(2)2011年東北地方太平洋沖地震後の海底地殻変動場を解明
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東北大学災害科学国際研究所、海洋研究開発機構の研究グループは、
2011年東北地方太平洋沖地震(東北沖地震)の震源となった日本海溝沿い
の海域において行った約4年間の海底地殻変動観測により、東北沖地震
後に進行している地殻変動の空間変化の特徴を明らかにしました。

東北沖地震後の地殻変動の詳細が明らかになったことにより、東北沖地
震発生のメカニズムの理解が一層すすむとともに、東北地方におけるこ
れからの地震活動を予測する上で重要な手がかりが得られました。

東北大学 17.7.20
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/07/press20170718-02.html

 

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(3)豊後水道スロースリップイベントのすべり急変位置を特定
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海洋研究開発機構は、近年様々な分野に適用されて成果を挙げているス
パースモデリングと呼ばれるデータ解析手法を使って、豊後水道におけ
る長期的スロースリップイベント(L-SSE)の解析を行いました。

その結果、L-SSE域の上限および内部にすべり量の急変を見出すととも
に、これまでの手法よりもすべり域内部の構造を詳細に推定することが
できました。また、急変位置は、地震発生帯の下限および深部低周波微
動の上限とよく一致することを示しました。

これは、従来なめらかな空間変化しか捉えられないと考えられてきた地
殻変動観測データに対する解析で初めて見出された結果であり、今後の
地殻変動解析研究の解像度向上にも大きく貢献するものです。

JAMSTEC 17.7.21
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20170721/

 

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(4)6月の地震活動及び火山活動について
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6月20日に豊後水道でM5.0の地震があり、最大震度5強を観測しました。
この地震による被害はありませんでした。
6月25日に長野県南部でM5.6の地震があり、最大震度5強を観測しまし
た。この地震により、軽傷者2人等の被害がありました。
全国で震度5弱以上を観測した地震は前述の2回で、震度3以上を観測し
た地震の回数は23回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数
は74回でした。

桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う
弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描い
て飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
西之島では、火口から概ね1.5kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散
する大きな噴石に警戒してください。

気象庁 17.7.10
http://www.jma.go.jp/jma/press/1707/10a/1706jishin.html

 

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第1位 古文書が知らせるナゾの大地震
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第2位 18日 アリューシャン列島でM7.7の大地震
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第3位 ベヨネーズ列岩 火山ガス噴出と見られる気泡 今月も確認
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