「オウンドメディアでよくある失敗パターンは?」
「オウンドメディアを成功させるための戦略は?」
よくある失敗例として、ターゲットが曖昧なまま運営を始めてしまったり、コンテンツ制作が継続できず途中で更新が止まってしまうケースが挙げられます。
また、戦略が一貫していなかったり、効果測定や改善を怠ることで、思うような成果に結びつかないことも少なくありません。
短期間で結果を求めてしまい、十分な効果が出る前に運用をやめてしまう企業も多いです。
- メディアの目的を明確に設定する
- コンセプト・独自性を設計する
- 競合・市場リサーチを徹底し課題を把握する
- 質の高いコンテンツを作成する
今回は、「オウンドメディアでよくある失敗パターン」や「オウンドメディアを成功させる4つの戦略」について紹介していきます。
オウンドメディアの開設をご希望の方は小林洋行コミュニケーションズにご相談ください。
オウンドメディアでよくある失敗パターン
オウンドメディアでよくある失敗パターンは、以下です。
- ターゲットが明確になっていない
- コンテンツの制作を継続できていない
- 戦略が一貫していない
- 効果測定と改善が行われていない
- 短期間で成果を求めてしまう
- キーワード選定の精度が低い
- コンテンツの質・独自性が低い
- コンバージョンへの導線設計ができていない
それぞれの失敗するケースや対策について紹介していきます。
ターゲットが明確になっていない
ターゲットが明確になっていないと、誰にも響かないコンテンツばかりになり、成果が出ません。
例えば、「とりあえず流行っているから始めてみた」という理由でオウンドメディアを立ち上げたケースがあります。
ターゲット設定をせずに幅広いテーマで記事を量産した結果、どの記事も中途半端になり、誰からも読まれなくなってしまいました。
さらに、担当者同士で「どんな人に読んでほしいのか」という認識がズレていたため、コンテンツの内容やトーンも統一できず、運営自体が行き詰まってしまいました。
- ペルソナ(理想の読者像)を具体的に設定する
- 年齢、性別、職業、価値観、悩みなどを詳細に洗い出す
- 実際の顧客や見込み客へのヒアリング・アンケートを行う
- チーム内でターゲット像を共有し、認識を統一する
- ターゲットやペルソナは定期的に見直し、必要に応じて調整する
- ペルソナに基づき、コンテンツのテーマやトーンを決める
ターゲットを明確にすることで、ユーザーに響くコンテンツ作成が可能になります。
まずは自社の顧客を詳しく分析することから始めてみましょう。
コンテンツの制作を継続できていない
オウンドメディアでコンテンツの制作が継続できない最大の原因は、運営体制や計画の不備にあります。
明確な目標や計画がないままスタートしたり、担当者に負担が集中したりすると、モチベーションが続かず、途中で更新が止まってしまうからです。
例えば、ある企業では担当者がひとりで記事制作から分析までを担っていました。
その結果、日々の業務に追われ、記事の更新が後回しになり、最終的にはメディア自体が放置されてしまいました。
このような失敗を防ぐための対策は、次の通りです。
- 計画的にコンテンツカレンダーを作成し、投稿スケジュールを可視化する
- 担当者の役割分担を明確にし、業務の属人化を防ぐ
- 必要なリソースや人員を確保し、無理のない体制を構築する
- 外注して作業負担を軽減する
- 定期的な効果測定と振り返りを行い、改善を続ける
上記を意識して取り組むことで、コンテンツの継続的な制作が実現しやすくなります。
戦略が一貫していない
オウンドメディア運営で戦略が一貫していないと、成果が出ず失敗しやすいです。
理由は、目的やターゲット、コンテンツの方向性が曖昧なままだと、読者に「何を伝えたいのか」が伝わらず、信頼を得られないからです。
また、検索エンジンからの評価も下がりやすくなります。
失敗例として、化粧品の情報を発信していたメディアが、突然転職や不動産など全く関係ないジャンルの記事を掲載したケースがあります。
このようにテーマがバラバラだと、読者は「このサイトは何のためにあるのか?」と疑問を持ち、離れてしまいます。
また、記事制作を外部に丸投げした結果、コンテンツの内容がメディアのテーマと合わず、戦略がぶれてしまった失敗もよくあります。
- メディアの目的とターゲットを明確にする
- コンテンツのテーマや方針を事前に決め、運営メンバー全員で共有する
- 外注する場合もガイドラインを作り、内容の統一感を保つ
- 目的と手段の一貫性を定期的に見直す
- 競合や市場の変化に応じて戦略を柔軟に調整する
オウンドメディアの戦略は「誰に」「何を」「どのように」伝えるかを明確にし、一貫性のある運営を心がけることが大切です。
効果測定と改善が行われていない
オウンドメディアで効果測定と改善が行われていないと、確実に失敗します。
なぜなら、何が良くて何がダメなのかが判断できず、運用の軸がブレてしまうからです。
例えば、ある企業では記事数2万本、月間アクセス数約250万PVという数字は出ていたものの、メディア経由のCV件数が少ないという問題を抱えていました。
アクセス数などの表面的な指標ばかりを見て、本来の目的に対する成果を測定できていなかったのです。
また、1年以上運営しているのに成果が出ない場合、オウンドメディアそのものに問題があると考えられます。
- 目的に紐づいたKPIを具体的に設定する(認知目的ならPV、リード目的ならCV数など)
- 月次で指標を可視化し、傾向を把握する仕組みを作る
- Googleアナリティクスやサーチコンソールなどのツールを活用する
- 実現可能なKGIとKPIを設定する
- 段階によって効果測定の指標を変える
- 継続的にデータに基づいた改善を行う
上記のポイントを押さえて、定期的に効果測定を行い改善していくようにしてください。
短期間で成果を求めてしまう
オウンドメディア運営で最も多い失敗パターンは、短期間で成果を求めてしまうことです。
多くの企業が「1ヶ月後に10,000アクセス達成」のような目標を設定し、成果が見えないため3ヶ月以内に運営を中止してしまいます。
実際、ほとんどの会社のオウンドメディアは1年も続かないという現実があります。
- 最低でも1年以上の長期運営を前提とした計画を立てる
- 短期的KPIと長期的KPIを併用し、段階的な目標設定を行う
- 初期段階ではPV数やユーザー数など達成しやすい指標を重視する
- 継続的にコンテンツを制作する
オウンドメディアは長期的な視点で運用することが大切です。
短期的な視点ではなく、2年、3年後を見据えて運営していきましょう。
キーワード選定の精度が低い
感覚だけでキーワードを選んでしまうケースが多く見られます。
データに基づかないキーワード選定は、実際のユーザーの検索行動とズレて重要なキーワードを見逃してしまうリスクがあります。
また、競合が多く検索ボリュームが少ないキーワードを選んでしまうと、上位表示が難しくアクセス数を増やすことが難しくなります。
さらに、検索需要がないキーワードを選ぶと、検索結果の上位に表示されても集客につながりません。
- ターゲットとするキーワードの検索ボリュームや競合状況を分析する
- キーワードプランナーやSEOツールを使って実際の検索データを確認する
- 競合サイトの分析を行い、勝算のあるキーワードを見つける
- ロングテールキーワードを活用して競争の少ないニッチな領域を狙う
- 検索ボリュームの少ないキーワードから始めて上位表示の可能性を高める
キーワード選定は慎重に行い、データに基づいた戦略的なアプローチを取ることで、オウンドメディアの成功につなげることができます。
コンテンツの質・独自性が低い
コンテンツの質や独自性が低いと、検索エンジンからの評価が下がり、ユーザーにも魅力のないメディアになってしまいます。
検索エンジンで上位表示させるためには「独自性のあるコンテンツ」が特に重要です。
よくある失敗例は、競合サイトの記事を参考にして、同じような内容の記事を大量に作成してしまうケースです。
「とにかく記事を増やせば成果が出る」という考えで、やみくもにコンテンツを量産すると、逆にサイト全体の評価を下げてしまいます。
- 書き手個人の経験や感想を盛り込む
- 一次情報を取得してコンテンツに活かす
- ユーザーの検索意図を再確認する
- 競合との差別化ポイントを明確にする
- オリジナル取材や調査を行う
- 自社ならではの知見やノウハウを体系化する
コンテンツの独自性は「0→1」を生み出す意識を持つことが大切です。
自社ならではの価値を提供できるコンテンツを継続的に作成することで、ユーザーにも検索エンジンにも評価されるオウンドメディアを構築できます。
コンバージョンへの導線設計ができていない
オウンドメディアでコンバージョンが取れない最大の原因は、導線設計ができていないことです。
どれだけ質の高いコンテンツを作っても、ユーザーを適切にコンバージョンへ誘導できなければ、成果につながりません。
問い合わせフォームまでの階層が深すぎるケースがよくあります。ユーザーが興味を持っても、複数のページを経由しなければならず、途中で離脱してしまいます。また、CTAボタンが目立たない位置に配置されていたり、CTAがそもそも設置されていない記事も多く見られます。
- 各記事にわかりやすいCTAボタンを設置する
- 問い合わせフォームへの階層を浅くする
- ファーストビューにコンバージョンポイントを配置する
- 目立つ色でCTAボタンをデザインする
- 記事の流れに自然に組み込まれた導線を作る
- 定期的にユーザーの行動を分析して改善する
導線設計は一度作って終わりではなく、継続的な改善が必要です。ユーザーの行動データを分析しながら、より効果的な導線へと最適化していくことが重要です。
オウンドメディアを成功させる4つの戦略

オウンドメディア運営で成果を出すために、押さえておきたい4つの戦略は、以下の通りです。
- メディアの目的を明確に設定する
- コンセプト・独自性を設計する
- 競合・市場リサーチを徹底し課題を把握する
- 質の高いコンテンツを作成する
上記のポイントを意識して運用することで、他社と差別化でき、成果につながるオウンドメディアを構築しやすくなります。
メディアの目的を明確に設定する
オウンドメディアを成功させるためには、まず「メディアの目的」を明確に設定することが重要です。
目的があいまいなまま運用を始めてしまうと、どんなコンテンツを作るべきか分からなくなったり、効果測定ができず、せっかくの努力が無駄になってしまうことが多いです。
逆に、目的をはっきりさせておくことで、ターゲットやコンテンツの方向性、運用体制まで一貫性を持たせやすくなり、成果につながりやすくなります。
メディアの目的を設定する方法は、以下です。
| ステップ | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 1. 事業目標の明確化 | 会社全体の課題を整理する | 売上拡大、顧客獲得、ブランディング強化 |
| 2. 目的の絞り込み | メディアの役割を1つに決める | 見込み客の集客、既存顧客のファン化 |
| 3. KGI・KPI設定 | 数値目標と中間指標を決める | 月間リード数、検索流入数、CV率 |
| 4. ペルソナ設定 | ターゲットユーザーを具体化する | 年齢、職業、課題、行動パターン |
| 5. 継続的な見直し | 定期的に目標を調整する | 月次レビュー、四半期ごとの戦略修正 |
たとえば「新規顧客獲得」が目的なら、検索ニーズの高いキーワードでSEO記事を作成し、「既存顧客のファン化」が目的なら、商品活用事例や業界トレンドを発信します。
また、目的は必ず1つに絞ることが大切です。複数の目的を設定すると、ターゲットがぶれてしまい、どの読者にも響かないコンテンツになってしまいます。
コンセプト・独自性を設計する
明確なコンセプトがあることで、読者に価値を分かりやすく伝えられ、他のメディアと差別化できます。
読者に「このメディアでなければ得られない」と感じてもらうためには、独自の視点や強みを盛り込んだ設計が必要です。
例えば、「ECサイト向けのSEO対策メディア」というコンセプトであれば、商品ページの最適化や商品検索での上位表示に悩む人に向けた具体的なテクニックや、ECサイト特有のSEO課題を解決するノウハウを発信できます。
「独自のアンケート調査でECサイトのSEO課題を調べる」「商品カテゴリ別のSEO対策に特化する」といった独自性を持たせることで、ターゲットに深く刺さるメディアになります。
コンセプトを設計するポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的の明確化 | メディアで何を達成したいか決める |
| ターゲットの設定 | どんな読者に届けたいか具体的に考える |
| 強み・独自性の整理 | 自分だけが持つ視点や強みを洗い出す |
| 競合との差別化 | 他のメディアと何が違うか明確にする |
| 一文でコンセプト化 | 「誰に・何を・なぜ届けるか」を20〜30字でまとめる |
このように、オウンドメディアの成功には「誰に・何を・なぜ届けるか」を一言で表せるコンセプトと、他にはない独自性が欠かせません。
競合・市場リサーチを徹底し課題を把握する
競合調査を行う理由は、自社と競合の差別化ポイントを見つけることです。
市場全体を分析することで、業界の動向や競合企業がどのような立ち位置にいるのかを理解できます。
競合メディアのコンテンツ戦略を調査する場合、SNSのフォロワー数やWebサイトのアクセス数などの指標を調べます。
競合メディアの被リンク数やコンテンツのSNSへのシェア率なども確認できるので、どのような記事を作成するべきかを発見できます。
競合調査は一度きりではなく定期的に行うことが重要です。市場の変化に対応するために、継続的な調査を通じて戦略を見直していく必要があります。
質の高いコンテンツを作成する
オウンドメディアを成功させるためには、質の高いコンテンツを継続的に作成することが重要です。
なぜなら、ユーザーの信頼を得て、検索エンジンからも評価されることで、安定した集客や成果につながるからです。
- ユーザーニーズを正確に把握し、読者が本当に求めている情報を提供する
- 明確な目的やゴールを設定し、コンテンツの方向性をぶれさせない
- 独自性やオリジナリティを持たせ、他と差別化できる内容にする
- 分かりやすい構成や表現を意識し、誰でも理解しやすい記事に仕上げる
- 第三者の視点で内容をチェックし、フィードバックや修正を積極的に取り入れる
記事を作成する際は、まず検索キーワードを選び、そのキーワードで検索するユーザーの悩みや知りたいことを深く掘り下げます。
次に、実際の体験や専門的な知識を盛り込み、読み終えた人が問題を解決できる状態にすることが大切です。
また、SEO会社に委託することで、最新のノウハウを活用でき、質の高いコンテンツを作成することができます。
自社のリソース状況や目的に合わせて、SEO会社への外注も検討しましょう。
オウンドメディアの失敗に関するよくある質問
オウンドメディアの失敗に関するよくある疑問について、わかりやすく解説します。
オウンドメディアの運営や成果に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
オウンドメディアが「古い」や「オワコン」と言われる理由は何ですか?
オウンドメディアが「古い」や「オワコン」と言われるのは、コンテンツが飽和し、集客力が低下しているためです。
- 多くの企業がオウンドメディアを運営するようになり、似たコンテンツが溢れている
- SNSや広告プラットフォームの発達により、オウンドメディア単体では以前ほどの集客力が見込めなくなっている
- コンテンツ制作や運営に必要な人材・時間が確保できない
- 検索エンジンのアルゴリズム変化に対応できず、検索順位が下落してしまう
似たような内容の記事が大量に存在する状況では、読者は「どれを読んでも同じ」と感じてしまいます。
また、SNSや広告プラットフォームの発達により、集客手段が多様化したことも影響しています。
このように、オウンドメディア自体がオワコンなのではなく、適切な戦略や質の高いコンテンツ作りができていないので、効果が見込めないメディアになってしまうのが実情です。
オウンドメディアの運用をやめる判断基準は何ですか?
オウンドメディアは効果が現れるまでに最低でも3〜6ヶ月かかるため、短期的な判断は避けるべきです。
しかし、根本的な戦略に問題がある場合や、運用体制が整わない場合は、一度立ち止まって見直すことが必要になります。
- 6ヶ月以上継続してもアクセス数や問い合わせがない
- 担当者の変更により、継続が困難
- リソース不足で定期的な更新ができず放置状態になっている
- マネタイズの見込みが立たずコストばかりがかかっている
- ターゲット設定がずれており修正が難しい
例えば、運用開始から半年経過しても月間1000PVに届かず、社内でも運用の意味を理解されていない状況であれば、戦略の見直しやSEO対策会社に外注を検討すべきです。
コンテンツの更新頻度が下がると、どんな影響がありますか?
定期的に新しいコンテンツが追加されないと、読者は「このサイトはもう動いていないのかな」と感じてしまい、他のサイトに移ってしまいます。
また、更新が止まることで、検索エンジンからの評価も下がりやすくなり、結果として検索順位やアクセス数の減少につながります。
オウンドメディアを立ち上げたばかりのときは頻繁に記事を投稿していたのに、業務が忙しくなって更新が月に一度程度になってしまったケースがあります。
この場合、最初は読者が増えていたのに、徐々にアクセスが減り、リピーターも少なくなってしまいます。
さらに、担当者のモチベーションも下がり、最終的にはメディア自体が放置されてしまうことも珍しくありません。
したがって、オウンドメディアを成長させるためには、定期的にコンテンツを更新することが大切です。
まとめ
オウンドメディア運営でよくある失敗は、以下の通りです。
- ターゲットが明確になっていない
- コンテンツの制作を継続できていない
- 戦略が一貫していない
- 効果測定と改善が行われていない
- 短期間で成果を求めてしまう
- キーワード選定の精度が低い
- コンテンツの質・独自性が低い
- コンバージョンへの導線設計ができていない
上記の失敗を防ぐためには、明確な目的とターゲットの設定、独自性のあるコンセプト設計、徹底した競合・市場リサーチ、質の高いコンテンツ作成が不可欠です。
また、長期的な視点で運営し、定期的な効果測定と改善を繰り返すことが大切です。
現状の運営体制やコンテンツ、戦略を見直し、必要に応じてSEO対策会社に依頼するようにしましょう。

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