メールマガジン 第150号  

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<メールマガジンSignalNow> 2018年1月27日・第150号
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(1)2分で読める防災コラム 第96回
AIによる火山活動予測について
(2)【特集】阪神・淡路大震災
(3)南海トラフ地震の発生帯の観測を強化
新たな掘削孔内観測システムを設置へ
(4)日常生活や登山時において火山噴火にいかに備えるか
(5)12月の地震活動及び火山活動

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(1)2分で読める防災コラム 第96回
AIによる火山活動予測について
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1月23日、群馬県草津白根山の鏡池(カルデラ湖)付近で噴火が発生
し、1人死亡、11人が重軽傷という大災害となりました。
雪上訓練中に死亡した自衛隊員は、背中に噴石の直撃を受けたと見ら
れ、死因は「出血性ショック」とのことです。

気象庁は、今回の噴火は、マグマで熱せられた地下水が噴き出す「水
蒸気爆発」の可能性が高いと発表しました。
その後、噴火が発生した際の映像などを分析したところ、少なくとも
2か所以上の火口から噴火が起こっている可能性が高いとのことです。

噴石が火口から1キロ以上離れた場所まで飛び、気象庁は「噴火警戒
レベル」を「入山規制」を示すレベル3に引き上げ、鏡池付近の火口
から半径約2キロの範囲で入山禁止となりました。

白根山では、これまでも度々、噴火が起き、各種計測器が設置され、
警戒されていましたが、それに対して本白根山は、約3000年ぶりの噴
火となり、ほぼノーマークの状態でした。
草津白根山では、その後も活発な火山活動が続き、600回を超える火
山性地震が発生しています。

亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われました
方々には、心よりお見舞い申し上げます。
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今号では、東京工業大学の村田剛志准教授と京都大学の井口正人教授
の研究チームが新たに開発した、その火山活動を、AIで詳しく分析す
る新手法をご紹介します。

1.火山性地震について

火山活動に関連して起こる「火山性地震」は、火山の噴火(あるいは
噴火しなくてもマグマの動きや熱水の活動等)が発生要因となる地震
です。

(1) 噴火に伴う地震には、爆発的噴火に伴って発生する「爆発地震」
があり、規模が大きく、多くの場合「空振」を伴うのが特徴です。

(2) 火山内部の活動に関連した地震には、次の2種類があります。

a.A型地震:震源が比較的深い場所で、周期が短く、地震波形の立
ち上がりがはっきりするもの

b.B型地震:震源が比較的浅い場所で、周期がやや長く、地震波形
の立ち上がりが不明瞭なもの

これらの火山性地震は、通常地震のような「活断層」や「プレートの
活動」とは異なるため、別の取組みが必要となります。

火山噴火予知連絡会は、活火山の定義を「概ね過去1万年以内に噴火し
た火山及び現在活発な噴気活動のある火山」と変更しています。

現在、活火山と認定される火山数は111となっていますが、その中で
も、特に警戒が必要で、常時観測火山に指定されているのが、有珠山、
浅間山、御嶽山、阿蘇山などの50火山です。

気象庁では、この50火山について、地震計、傾斜計、空振計、GNSS観
測装置、監視カメラ等の観測施設を整備し、関係機関(大学等研究機
関や自治体・防災機関)からのデータ提供も受け、火山活動を24時間
体制で常時観測・監視しています。

2.AIによる分析システムについて
観測機器からの膨大なビッグデータを、AIによる「深層学習」を使
って分析し、その特異な特徴を見つけ出し、爆発的な噴火が起きた時
期などを、精度よく見分けられる新手法を開発しました。

今回の研究には、桜島(鹿児島県)の2009~16年の観測データが用い
られ、4年分をAIの学習・検証用に、残り4年分を分析などに充て
たとのことです。

観測データには、火口方向などの地盤のひずみ、揺れなどのデータも
含まれ、100分ごとに分割したデータをAIで解析し、その中から特
徴を見つけ出すことに成功したそうです。

この新手法によって、これまでの爆発的な噴火が起きたタイミングを、
8~9割の確率で見分けられるようになったとのことです。

AI解析システムが確立すれば、爆発的な噴火がいつ起こるかを予測
する研究が進み、観測データによる火山活動の把握、事前に警戒や防
災に生かせると期待されています。

この新たな研究が、火山性地震の防災・減災につながることを願うば
かりです。

by Hirono

 

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(2)【特集】阪神・淡路大震災
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23年前の1995年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が発生。

阪神・淡路大震災は、兵庫県の淡路島北部を震源としたマグニチュード
7.3の直下型地震で、淡路島、神戸市、芦屋市、西宮市等で気象庁観測
史上初の震度7を記録しました。

戦後初の大都市直下型地震は、関連死を含め6,434人の命を奪い、
43,792人が負傷、約25万棟の住宅が全半壊し、暮らしの土台を崩壊させ
ました。

神戸新聞
https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/sinsai/

 

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(3)南海トラフ地震の発生帯の観測を強化
新たな掘削孔内観測システムを設置へ
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海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、南海トラフ巨大地震の発生帯の観測を
強化するために、和歌山県新宮市の南東約100キロの海底下に、新たな
「長期孔内観測システム(LTBMS)」を2月下旬までに設置します。

設置作業は既に地球深部探査船「ちきゅう」を活用して行われており、
南海トラフ巨大地震発生帯のLTBMSとしては3つ目で、JAMSTECは巨大
地震の発生につながるプレートのひずみエネルギー蓄積が進む場所の
観測を強化できる、としています。

サイエンスポータル 18.1.22
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2018/01/20180122_01.html

 

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(4)日常生活や登山時において火山噴火にいかに備えるか
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2016年1月の時点で、常時観測火山のうちの32火山に活動の状況に応じ
て噴火警戒レベルが導入されています。

噴火警戒レベルは、もともと居住者の安全に着目して作られているため、
これまでは火口に近づく登山者への対策については、あまり詳しく考え
られていませんでした。

2014年9月27日に御嶽山が噴火した時、噴火警戒レベルは1で、そのキー
ワードは「平常」となっていました。

このため、噴火警戒レベルについて知っていた登山者でも、何事も起こ
らない静穏な状態と考えた人がいたとしても無理がないかもしれません。

活火山として正常な状態というのは、いつ小さな噴火が起きてもおかし
くない状況を含むものなのです。

しかし、「平常」というキーワードでは「静穏だから安心」というイメ
ージを与えてしまうことから、御嶽山噴火の後に見直されて、警戒レベ
ル1のキーワードは「活火山であることに留意」に置き換えられました。

活火山に登るとき、登山者は、火口から突然噴火が起こることもありう
ると思わなければなりません。
今回起きた草津白根山の噴火は、そのことを強く物語っています。

そなえる防災 16.1.31
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20160114.html

 

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(5)12月の地震活動及び火山活動
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地震活動
全国で震度5弱以上を観測する地震、被害を伴う地震はありませんでした。

全国で震度3以上を観測した地震の回数は12回で、このうち、最大震度
4を観測した地震は3回でした。日本及びその周辺におけるM4.0 以上の
地震の回数は90回でした。

火山活動
霧島山(新燃岳)では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から
概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があるため、火口
から概ね2kmの範囲では警戒してください。

桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に
伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区
から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒
してください。

気象庁 18.1.12
http://www.jma.go.jp/jma/press/1801/12a/1712jishin.html

 

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第1位 1月23日、アラスカ沖でマグニチュード8.2の大地震
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第2位 1月23日、草津白根山が噴火 警戒レベル3に
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1788572701175405/
第3位 1月10日、カリブ海でマグニチュード7.6の大地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1775218729177469/

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