メールマガジン 第132号  

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<メールマガジンSignalNow> 2017年4月27日・第132号
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(1)2分で読める防災コラム 第78回
地震の揺れの周期による共振と増幅ついて
(2)地下の断層モデルや震源分布を3D表示
(3)熊本 地表のずれ地震後も20センチ余拡大 注意を
(4)3月の地震活動及び火山活動について

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(1)2分で読める防災コラム 第78回
地震の揺れの周期による共振と増幅ついて
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前号は「緊急地震速報」に「長周期地震動の発生予測が追加」される
予定をご紹介しました。
今号は、地震の揺れが共振したり、増幅したりすることで、実際の震
度よりも揺れを大きくする現象ついてお届けします。

建物でも地盤でも、あらゆる物体はすべて、特有の固有周期をもって
いて、その周期の時に非常に揺れやすくなります。
この固有の周期と同じ周期で力が加えられると、そのエネルギーがロ
スなく取り込まれ、共振現象となって、震動が増幅され、大きな揺れ
が誘発されます。

地盤の固有周期は概ね、岩盤0.1秒、洪積層0.2~0.3秒、沖積層0.4
~1.0秒、埋立地・沼地1.0秒以上と、地層が軟らかく、厚くなるに
つれ、固有周期は長くなっていきます。
地震波にはいろいろな周期の波が重なっており、通常もっとも多いの
は0.5~1秒ほどの周期の波です。

同じく、一般の建物・構造物も0.4秒前後から1秒前後までの固有周
期をもっているため、地盤と建物の間での共振現象が起こり、被害が
大きくなります。
一方、地表近くまで岩盤があるところでは、地震動との共振も一般の
建物との共振も起こらないため、被害は小さくて済みます。

長周期地震動は、2004年の新潟県中越地震の際に、遠く離れた六本木
ヒルズが被害を受けたことによって、全国的に広く知られるようにな
りました。
東日本大震災では、震源地の東北から、はるか700km以上も離れた大
阪府の超高層ビルで、360か所もの損傷が発生したことはご存じでし
ょうか。

この「大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)」では、長周期地震
動によって、大きな揺れが10分以上も続き、揺れでエレベーターのワ
イヤーが絡まってしまい、5時間以上も人が閉じ込められる事態とな
りました。
大阪府は、このビルの改修工事のため、10億円近い発注を余儀なくさ
れました。

長周期地震動は、建物だけではなく、平野部の厚い堆積層が揺れを増
幅させます。
そのため、大きな河川の河口部に発展した大都市、東京、名古屋、大
阪はいずれもそのリスクを抱えています。

地震の強さ(震度)を決める主要因は、地震の規模(マグニチュー
ド)、震源からの距離、その場所の地盤条件の3つです。
地盤条件は、場所ごとの危険度を決定づける要因となります。

防災科学技術研究所の研究グループは、関東地方の1万か所以上で行
った高性能の地震計による調査や、およそ28万件のボーリング調査の
データから、関東地方の表層の地盤について250メートル四方ごとに
詳しく分析しました。

その結果、関東地方の5000か所余りで、木造住宅への影響が大きいと
考えられる周期0.5秒から1秒の揺れが表層の地盤によって増幅され、
これまでの想定よりも1.5倍以上強まる可能性のあることがわかりま
した。

東京・台東区の住宅街では、これまでの2.7倍と都内で最も大きくな
ったほか、千葉県香取市では場所によって3倍以上となることがわか
りました。
商業ビルや住宅が建ち並ぶ東京・港区内の地域でも、場所によって、
これまでの2.6倍に揺れが強まる結果となり、これを震度に換算する
と、震度6強の揺れが震度7に強まるおそれがあるということです。

独立行政法人 防災科学技術研究所では、地下構造データベースに基
づく、各種自然災害リスク評価システム「地震ハザードステーション」
を公開しています。
1度、ご自分がお住まいの地点を、確認しておくのも良いかもしれま
せんね。

◆地震ハザードステーション
http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/

次号もお楽しみに!

by Hirono

 

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(2)地下の断層モデルや震源分布を3D表示
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国土地理院が提供しているウェブ地図サービス「地理院地図」において
今春、新たな地図の公開や機能強化・改良がいくつか行われています。

今回はその中から、3D表示が可能になった「地下の断層モデル」と、
土地の成り立ちと自然災害リスクを確認できる「地形分類」を紹介し
ます。

従来、3D表示は地表のみ可能でしたが、これに加えて地下や空中の情
報も3D表示が可能となり、地下の断層モデルの形状や大きさを立体的
に表示したり、震源分布を可視化したりすることができます。

インターネットウォッチ 17.4.13
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/chizu/1054638.html

 

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(3)熊本 地表のずれ地震後も20センチ余拡大 注意を
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東北大学の遠田晋次教授が、日奈久断層帯について地震後の影響を調べ
た結果、去年4月のM7.3の大地震の直後におよそ50cmの地表のずれが
見つかった活断層の真上にあたる場所では、この1年間にさらに20cmか
ら25cmずれが広がっていたことがわかりました。

GPSによる観測でも同様の地殻変動が確認されていて、周辺ではこの1
年間に建物がより大きく傾いたり、道路のひび割れの数が増えたりして
いるということです。

遠田教授は、大地震の影響で断層がその後もゆっくりとずれ動く「余効
変動」という現象が起きていると分析しており、「一連の地震で日奈久
断層帯は一部しかずれ動いていないと考えられ、まだずれ動いていない
南西側の領域では地震が起きやすい状態だと考えて引き続き注意してほ
しい」と話しています。

TEAM防災ジャパン 17.4.17
https://bosaijapan.jp/news/熊本-地表のずれ地震後も20センチ余拡大-注意を/

 

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(4)3月の地震活動及び火山活動について
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全国で震度5弱以上を観測した地震はありませんでした。
震度3以上を観測した地震の回数は14回、日本及びその周辺における
M4.0以上の地震の回数は63回でした。

桜島では、南岳山頂火口で噴火が発生しました。
昭和火口では、噴火は観測されていません。
姶良カルデラの地下深部の膨張が継続していることから、今後も噴火活
動が継続すると考えられます。
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

口永良部島では、火山ガスの放出量は、2014年8月の噴火前よりもやや
多い状態であることから、引き続き噴火の可能性があります。
新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石及び火砕流に警戒してください。
向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火
砕流に警戒してください。

気象庁 17.4.10
http://www.jma.go.jp/jma/press/1704/10a/1703jishin.html

 

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第1位 西之島 複数の場所から溶岩が流出 噴火活動は活発
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1497846593581352/
第2位 熊本地震1年 くすぶる懸念「次の大地震」 未活動断層も
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1486823361350342/
第3位 4月25日 チリ沖でM7.1の地震
https://www.facebook.com/SignalNow/posts/1501752519857426/

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